第4話 変態に全賭け
イベントの内容を確認した後、俺は複数の人物へと接触を図った。
目的は、ある事の確認や相談をするためだ。
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デスゲーム匿名掲示板part39
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165:匿名
イベントの内容まとめた
イベント名『バトルロワイヤル』
・参加者は『ライフ』を1つ持っており、殺すと相手の『ライフ』を全て奪える。
また、譲渡でも増やすことが出来る。
・『ライフ』を1番集めた人間が優勝。
・イベント終了時にライフが0だと死ぬ。
また、今回は不参加者も参加する事になる。言ってることおかしいけど。
・今回のイベントは動画が配信される。
・イベント中、不参加者は映画館のような場所で動画を視聴しながら優勝者を当てる賭けをしなくてはならない
・不参加者は、最低100ポイント以上(100万)を賭けに使わなくてはならない。
166:匿名
これ、やばくね?
めちゃくちゃ死人出るぞ
167:匿名
参加者は何もしなければ誰も死なないけど
絶対にそうはならないだろうしね
168:匿名
不参加者だから安心してたのに・・・・・・
169:匿名
私、100ポイントも持ってないんだけど
170:匿名
借金扱いだろ
171:匿名
けど、分散して賭けることが出来るから、大負けはしないで済む
172:匿名
ゲーム終盤から賭けてもいいらしいしね
173:匿名
ゲーム終盤だと、当てれても旨みがないような倍率になってるだろ
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イベント『バトルロワイヤル』が始まった。
私は今回不参加者なので、今は映画館のような場所で席に着いている。
『さあ、始まりました! バトルロワイヤル! 実況は
『よろしく〜』
え、先生ってデスゲームに関与してたんだ。まあ、しててもおかしくないか。
てか、誰かと話しながら観戦したいな。
と思っていたら、隣の人から話しかけられた。
「お隣さん。良ければ観戦しながらお話しませんか?」
「ええ是非。て、え、エリナ様!?」
話しかけてきたのは、あのエリナ様だった。
「私を知ってるの?」
「も、勿論です! とても美人で、可愛いのに格好良くて、エリナ様になら抱かれてもいい!」
「え、抱かないけど」
「あ、そうですよね! 私みたいな女、抱く価値もないですよね」
「落ち着いて」
「あ、はい。ごめんなさい」
やばい。やらかした。
「落ち着いた?」
「あ、はい。落ち着きました。・・・・・・エリナ様は、このイベント誰が優勝すると思いますか?」
「雲海くんかな」
「雲海くん?」
「あ、変態くんの事ね」
あ〜、あの変態か。
変態の倍率は高いから、あまり期待はされてないようだけど、実際に闘ったエリナ様が優勝候補にあげるのなら・・・・・・
「私、取り敢えず変態に10ポイント賭けてみます」
「お〜、思い切りがいいね。じゃあ私は、持ってるポイントの殆どを変態くんに賭けようかな」
「エリナ様もそういう冗談言うんですね」
「冗談じゃないよ」
そう言って、大量のポイントを変態に注ぎ込むところを私に見せてきた。
てか、ポイントの桁がおかしい。
「正気、ですか?」
「ふふっ、まあ正気じゃないように見えるかもね。けど、それなりの根拠があるとは言っておく」
それなりの根拠・・・・・・
今、私の手持ちは100ポイントもない。
それならいっそ、私も全て変態に賭けてみるか?
「エリナ様。私も変態に全賭けしてみます」
・・・・・・やってしまった。これで、私の生死は全て変態に委ねられた。
まじ、頼むぞ変態。負けるなよ変態。
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