創作とはどうあるべきか

凜鷹

創作とはどうあるべきか




































































































































創作とはどうあるべきなのか?

そもそもとして創作とは何を指すのかすらおぼつかない我々にこの議題を始める余裕があるのか?

答えは否。創作と辞書を引けば凡そ「前例のないものを初めて作る」や「芸術作品をつくりだすこと」などと挙げられている。

では幾分か前に騒いでいた「生成AI」を使用した作品は創作になるのだろうか?

私はそうは思わない。

AIというのは何かと学習をさせて学習内容をプロンプトを入力して出力させるいわば機械だと私は認識している。

「人間らしい」などとよく言われているが人間を元にして学習しているのだから至極当然である。

旧Twitterを含むSNSでは生成AIをふんだんに使用した画像が今日も多く投稿されている。

その使用用途や著作権などの善し悪しはさておき、何かを「すべてつくる」ことに不慣れだった人が「いちぶつくる」ことができるようになったのは確かだ。

「いちぶつくる」というのは彼らは生成AIという欠かせない相棒に命令をしているにすぎずその命令で如何に結果を出すのかはAIに完全に委ねられているからである。

私はその「いちぶつくる」行為と「すべてつくる」行為を同じにしている人を見ると苛立つ。

本題からそれてしまったが、AIを使用した作品は「創作」といえないと私は考えているのだ。

創作というのはその作者の人生全てに左右される。

だからこそ唯一無二の作品ができあがるし、美しく儚いのだ。

怪我をして入院している愛人に手紙を認めるとして他人に書かせてはそこに想いはないだろう。

「創作」と「手紙」は異なるといわれるだろうが、どちらも「すべてつくる」ものだ。

文頭から文末まで全て考えて書くのだ。それを「すべてつくる」と言わずしてなんというのだ。


私は想いのつまった文章が大好きだ。私が涙脆い可能性も拭いきれないが。

相手を想うのは美しいと感じるのは私だけではない、はずだ。

先ほど挙げた手紙も然り贈り物や相手を想いやった行動すべて美しい。

たとえそれが暴力といった形でも、その想いが歪んでいないのであれば美しいのだ。

はて、AIは人間ではない。

彼らに「想い」を含めた作品はつくれるのだろうか?

AIはどこまでも人間らしくすることはできるだろうが、決して人間にはなれないと私は思うのだ。

たとえそこに愛人をインプットさせたとて。

その身体はいくら精密につくろうと異なるし、その身体を操る方法も違うだろうし、如何に前者の問題を解決しようと「インプット」の時点で根本から異なるのだ。

それはただのラブドールにすぎない。


人間は、幸せな生き物だと思うのです。

産声をあげ、死に様をさらす。生まれ変わるのか否か、そんなことよりも一人間としての生き様がその者を物語るのだと。

何も人間だけではない。植物も芽を出し、その身を一心不乱に成長させ、枯れてゆく。

そこには雨や生物が影響し、異なる人生を歩んでゆく。

別れというものは常で、出会いも常。しかしそれに一喜一憂するのもまた一興なのかもしれない。


生まれ変わりとか、運命とか、はたまた運とか。

見えない概念が幾つかありますが。まぁそれらを信じるかはご勝手にしていただいて構いませんが、私は大分信じています。

誰かを助けたら助けられることもあります。助けた人からとは限りません。

その助ける姿をみて助けてくれた人がいるかもしれませんから。

人間というのは完璧な生き物ではありません。何かしらの得意不得意を抱えて生きています。

その凹凸が上手く嵌まるのが親友であったり愛人であったりするのだと思います。

馬の合わない人もいるでしょう。もしかしたら馬の合わない時代に生まれてしまったのかもしれませんがね。

でも助け合って生きていかないと人間は脆い生き物ですから。


本題からそれているって?

いいえ、それていません。

これが私の創作ですし、創作とはそういうことなのです。まぁ私が定義をしたわけではありませんから厳密には違うのかもしれません。

しかし確かにこれらは私が作成した文章です。あぁ悪魔の証明はできませんがね。


結局何がいいたかったのか、と聞かれますとあまりこの文を綴った意味が減る気がしますがそんなことを無視して答える…なんて芸当は私にはできません。

そもそもこの文章は人間が綴ったのですから不完全極まりないでしょう。

でも想いをこめて綴りました。


良い人生を。


あぁそれと、これは一人間の考えということをお忘れずに。

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