帰故郷
@oppppaai
第1話
『 ミーンミーン』、蝉の声がうるさいな。僕は8年振りに故郷である熊下村に帰った。僕らの唯一のたまり場であった、タイトーステーションもついにつぶれてしまったようだ。前は賑わっていた商店街もとても静かになっていた。家に帰ると母がいた。懐かしい。夕飯をすませ、散歩に出かけた。少し歩いていると神社があった。昔からある神社は変わらない佇まいだったが少しホコリ被っていた。小さい頃は神主さんもいたが今ではその気配もない。僕は鳥居をくぐった。大人になってここを見ると、なんだか不思議な気がする。なにか違和感がある。まるで何かを守っているように作られている気がした。本殿の中に入ると、水晶玉が置いてあった。きれいだったので思わず触れてしまった。
目の前が暗くなった。次に目を開けると、視線が低くなっていた。なんだこれはと思うと、目の前に死神が現れた。『 おまえはみにくいやつだ。この水晶はきれいだからといって触ってしまうのは安直だ。罰として、おまえは今日からアルマジロとして生きろ』『 グーグー』
帰故郷 @oppppaai
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