5.四日〇
×場×××は耳に響く何かの鳴き声で目を覚ました。木目が特徴的な天井をしばらく見上げた後、ゆっくりと上体を起こし、枕元で鳴る不快いな音を止める為、薄っぺらい金属の板を叩く。しばらく叩くと、ようやく不快音が止まる。ほっと胸を撫で下ろした×場はこれからやることを頭の中で思い出しながら壁の時計を見た。
現在の時刻は5時00分。
×場は眠い眼を擦りながら、閉められている窓辺の布を開いた。その瞬間、薄暗かった室内が太陽の眩い光で明るく照らされる。あまりの眩しさに×場は顔を顰めた。
×場は窓から町を眺めた後、自分が先ほどまで寝ていた布団を乱雑に畳んで押し入れにしまった。そして、台所で美味しいと未だに感じない黒い液体をを淹れ始める。×場は、淹れ終わった熱い黒い液体を何とか胃袋に流し込んだ後、燃える?ゴミ?の袋を持ってゴミ袋置き場に向かった。
自室に戻った×場は壁の時計を確認する。時刻は5時30分。×場は着ている服を脱ぎ棄てて洗面所に向かった。
慣れない手つきで体を綺麗にした後、×場はよく分からない中が冷えている箱から栄養を補給するご飯を取り出し、ボタン一つでご飯を温められる四角い箱で温めてから食べた。その後、外出着に着替え、仕事鞄を持って部屋を出た。腕時計の時刻は7時00分。時計を満足そうに見た×場は軽い足取りで職場に向かった。
人の多さに酔ってしまう動く乗り物を数本乗り継ぎ、8時30分に職場に到着した。数人の人間に挨拶をした後、9時から仕事を開始した。
よく分からない仕事の為、ミスをして上司?に怒られ続けた。そのせいで、いつもの時間にいつもの店でご飯を食べる事が出来なかった。
その事実に苛立ちながら、×場は仕事を終え、定時の18時00分で職場を後にした。
アパート近くで夜飯を調達するのを忘れず、×場はモモモ荘に帰宅した。そして、買ってきた夜飯を食べながら、ネットで勉強をする。
だらだらとネットを眺めていると時間が経つのが早いらしく、既に時計の針は23時を回っていた。それに気が付いた堂場は慌てて体を綺麗にし、押し入れから布団を引っ張り出した。そして、電気を消して布団に入る。
現時刻は23時45分。
×場×××は満足そうに微笑み、目を閉じた。
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