3.二日〇
堂場カケルはすずめの鳴き声で目を覚ました。ようやく慣れてきた天井をしばらく見上げた後、ゆっくりと上体を起こし、枕元で鳴り始めたスマートフォンのアラームを止める。スマートフォンの充電が少なくなっているので、スマートフォンに稼働時間を延ばす事が出来るケーブルを差し込み、堂場は立ち上がった。
現在の時刻は5時00分。
堂場は眠い眼を擦りながら、閉められているカーテンを開いた。その瞬間、薄暗かった室内が太陽の眩い光で明るく照らされる。あまりの眩しさに堂場は顔を顰めた。
堂場は窓から町を眺めた後、堂場は自分が先ほどまで寝ていた布団を畳んで押し入れにしまった。そして、キッチンでコーヒーを淹れ始める。堂場は、淹れ終わったコーヒーを胃袋に流し込んだ後、燃えるゴミの袋を持ってゴミ捨て場に向かった。しかし、今日は燃えるゴミの日ではないらしく、ゴミ袋を持ったまま部屋に戻った。
自室に戻った堂場は現在の時刻を確認した。時刻は5時30分。堂場は着ている服を脱ぎ棄てて洗面所に向かい、しゃわーを浴びた。
しゃわーを浴び終えてさっぱりした堂場は冷蔵庫からこんびに弁当を取り出し、四角い箱で温めてそれを食べた。その後、外出着に着替え、仕事鞄を持って部屋を出た。腕時計の時刻は7時00分。時計を満足そうに見た堂場は軽い足取りで職場に向かった。
数本のでんしゃを乗り継ぎ、8時30分に職場に到着した。挨拶をしてきてくれた同僚……仲が良いのであろう同僚も既に来ており、軽く談笑した。そして、9時から仕事を開始した。
仕事が一段落ついた堂場はいつものチェーン店で昼ご飯を食べた。
職場に戻った堂場は再び仕事に取り掛かり、定時の18時00分で職場を後にした。
アパート近くのコンビニで夜飯を調達するのを忘れず、堂場はモモモ荘に帰宅した。そして、買ってきた夜飯を食べながら、ネットで勉強をする。
だらだらとネットを眺めていると時間が経つのが早いらしく、既に時計の針は23時を回っていた。それに気が付いた堂場は慌ててシャワーを浴び、押し入れから布団を引っ張り出した。そして、電気を消して布団に入る。
現時刻は23時45分。
堂場カケルは満足そうに微笑み、目を閉じた。
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