その6

「おおかみさん、さがしたよ。どうしてそんなにないているんだい」

すると、狼は泣きながら言いました。


「ともだちが、ともだちがしんでしまったんだ。ぼくは、まにあわなかったんだ、クォーン!」

グリフォンたちも悲しくなって、皆泣いてしまいました。


 雨はどんどん強くなっていきます。

 すると、年老いたグリフォンがやってきていいました。


「おおかみさん、みんな、かなしいのはわかるけど、きみがないていると、あめがやまないんだ。みんな、あめにこまっているんだ。どうかなきやんでおくれ」

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