その4

「おおかみさん、そんなにかなしそうにないて、どうしたんだい」

「おなかがすいて、ぼくたちをたべるのかい」

すると、狼は言いました。


「ぼくはともだちをさがしているんだ」


「そのおおかみだ!」

子グリフォンは大きな声を上げた。それを見ていた遠くのグリフォンも声を上げた。


「おおかみはどこへいったの?」

すると、子どもたちは指をさしていいました。

「エーディエグレスの森にいったよ。あの森は大きくて広いから、きっと友達も迷子になってると思ったんだ」

「もりか!」


 子グリフォンは急いで皆に知らせました。

 

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