第23話 紅茶の缶

プティング家といえば、お偉い警察幹部としてテレビでよく見かける、エリート警察一家で有名なお家だった。

 

 どうりで聞いたことのある名前である。


 ということは、何らかの形で警察との繫がりがあれば、役に立つかもしれない。ミルフィーユとはあまり関わりたくはないが。


 そんなことを考えていると、色々な感情と計算が入り混じって、複雑な気分になった。


(何か、忘れているような気が…)


 病室のミニテーブルに紅茶の缶が置いてあるのが目に入った。


「これだ!」


(毒は紅茶から検出されたのに、何故、食べるハーブから毒が?)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る