少年時代

@freed2012jk

第1話 自分

私が小学校へ入学した頃の話です。

家族は父と母 3人家族だけど 母は目や耳が悪かった

父は朝が早い仕事なのか?私が起きる頃には家には居なくて 帰りも遅いようで 平日は本当に会う時がほとんどなかった

休日は ベッドに寝ている父を見ることがあり 夕飯など家族で共に過ごす

まぁ普通の家族だと思っていた その時は


母が学校に来る時がたまにある 参観日や運動会などの行事

でも違和感あったんだ なんか違うって

友達の母親とは違うんだ 年を取ってる私の母

何故かと父に聞いた時 衝撃的な事実を知った


母かと思ってたけど 父の母親であり 私からすると おばぁちゃんだった

私は父親とおばぁちゃんと暮らしていたんだった


そりゃ 違和感あります 小さいながらも感じました


おばぁちゃんの目は ほぼ見えないし ほぼ聞こえない

私とのコミュニュケーションは おばぁちゃんの掌に 私の指でひらがなを一文字ずつ書いていくと言う形

ご飯や洗濯など身近な事は出来るんだけど 見えないから 洋服が破けてたり 汚れたり

御飯のおかずが 傷んでたり 見た目が悪かったりと 少し足らない事がありました

買い物も大変な感じだったので 積極的に私が行っていた覚えがあります


今のようにスーパーがあるわけでなく

米屋 肉屋 魚屋 八百屋 酒屋 お惣菜屋など必要な物に合わせてそのお店に行く 感じでした


父は大工さんでした

朝早くに用意して 仕事終わりにお酒飲んで帰ってくる生活なので 私との時間がほぼなくて

そんな父も私は自慢の息子の様で 一緒に行く銭湯帰りに 行きつけのスナックによっては酒によってスナックのママさんに

『これ息子だ』って自慢してた

永遠にコーラとオレンジジュースを交互に飲んで時間を潰すことができない窮屈な場所が嫌だったと記憶してる

ある休日 家に見た事ある女の人がいて

誰だったけと考えてたら あの時の スナックで働いてたホステスさんと 部屋でイチャイチャしてた

父もまだ若い


私は体は大きい 自分で言うのも変だけど優しい子だったと思う

争い事を好まず どちらかと言えばインドアな感じ

折り紙や絵を描くことが好きでした


学校で車工場見学へ行き そこの風景を絵にすると言う課外授業があり 工場の中にあるリフトアップされている白い車を描いていたが 思いつきで白い車を赤色に変えて どこかの新聞社の特選を頂く程の実力の様で 学校内でも一目を置かれてたんだけど 私の家は貧乏だったため お金のかかる部活動は出来なかった


体格も良くて運動神経も良かったんだけど、野球 バスケ サッカーなど やりたくても家庭の事情で諦めてた

父は働いてるが 家庭にお金を入れてなさそう ほとんど遊びで使ってしまっていたのでは?

おばぁちゃんには収入があるように思えない


100坪の土地に平屋の一軒家が私の家だ


こんなエピソードもある

サッカー部に体験入部出来ると知って 1日入部したんだ

だけど 私の運動靴は ビーチサンダル

みんなから 散々指摘されて 恥ずかしくて辞めてしまいました


お金はあったのかもしれない


コミュケーションの取れないおばぁちゃんと父に何も話せなかった私がいた


体育の時間の運動着も

教室の時の上履きも

中々買っては貰えず 恥ずかしい学校生活だった記憶が今でもあります


もっと これ買って これ必要 私に興味を持って 私を見て


って言える子だったら 少しは違っていたかも知れない


そんな生活をしていたら 運命が変わる大事件が起きた







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る