登場する人物二人とも、初めは状況に対して意識が希薄だったのが、置かれた立場と背景から当事者にならざるを得なくなる。読み進めるにつれてどんどん読む側も部屋の中に吸い込まれていく感覚を覚えました。読み終えた後、自分の部屋のデジタル機器が変な挙動をしないかソワソワしますよ……。