少年
ぼくは渚に立つ
満月の晩 月が白砂をぬらす頃
足にこびりつく砂を
ぼくはありがたく思う
月は水面に橋をかけ
ぼくを誘う 夢幻の世界へ
散り散りにちぎれた橋はおぼろ
足をのせたとたん崩れ落ちて
ぼくは半歩も進めない
月はどんどん昇っていく
待って
……ひと月に一度
ぼくは諦めを知る
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