「ニャゴン団、試練に挑む!?アストラキャット軍の真実が明かされる!」

――――


アストラキャット軍との同盟を結ぶため、ニャーダスが提案した「試練」。その試練がどのようなものか、ニャゴン団は期待と不安が入り混じった気持ちで準備を進めていた。ニャーダスもまた、彼らが真に信頼できる相手かどうかを確かめるため、気を引き締めていた。


「試練ってどんなものニャ?力比べ?それとも、知恵を試されるニャ?」ミャーミャはわくわくしながら準備をしている。


「何が来るか分からないニャ。でも、どんな試練でも、我々なら乗り越えられるニャ」ニャムも気合いが入っている。


そんな中、シルバーキャットからの通信が再び入った。スクリーンに映る彼の表情は、先ほどよりも少し柔らかくなっていた。


「ニャゴン団、準備はできているかニャ?」シルバーキャットが問いかける。


「もちろんニャ。我々はいつでも挑戦する準備ができているニャ」ニャーダスは自信を持って答えたが、その足元では、またもや何かに引っかかりそうになるのを必死でこらえていた。


「よろしいニャ。では、試練の内容を説明するニャ。我々の試練は、ただの力比べや戦闘ではないニャ。お前たちには、我々の最も重要な施設『アストラコア』の防衛を手伝ってもらうニャ」


「防衛を手伝う?どういうことニャ?」ニャムが疑問を投げかけた。


「実は、我々アストラキャット軍もまた、別の強大な敵からの攻撃を受けているニャ。それは『ダークキャット軍』という、宇宙の混乱を目論む者たちニャ。彼らの次の狙いが、我々のアストラコアであることが判明したニャ」


「ダークキャット軍……そんな奴らがいるとは知らなかったニャ」ニャーダスは思わず耳をぴくっと動かした。


「そうニャ。我々はダークキャット軍との戦いに集中しなければならないが、アストラコアを失うわけにはいかないニャ。そこで、お前たちニャゴン団に、その防衛を任せたいニャ」シルバーキャットの目には信頼が込められていた。


ニャーダスはその提案に一瞬戸惑ったが、すぐに決断した。「分かったニャ。ニャゴン団は全力でアストラコアを守るニャ」


「ありがとうニャ。それができれば、我々はお前たちを信頼できる仲間として迎えるニャ」シルバーキャットは頷き、通信を切った。


ニャゴン団はすぐにアストラコアに向かう準備を始めた。ミャウスペース1号は再び発進し、アストラキャット軍の施設へと向かった。


――


アストラコアに到着したニャゴン団は、巨大なエネルギー施設を目の当たりにした。その周囲には、既にアストラキャット軍の防衛部隊が配置されていたが、彼らだけでは心許ない状況だった。


「これがアストラコアかニャ……確かに重要そうな施設ニャ」ミャーミャが感心して言った。


「ここを守るためには、全力を尽くす必要があるニャ」ニャムも真剣な表情で施設を見渡した。


その時、遠くから黒い影が迫ってくるのが見えた。それは、ダークキャット軍の攻撃部隊だった。彼らは無数の戦闘機と巨大ロボットを繰り出し、アストラコアに向かって猛進してきた。


「来たニャ!全員、配置に着くニャ!」ニャーダスは素早く指示を出し、ニャゴン団は各々のポジションについた。


ダークキャット軍との戦いは激しさを増していった。彼らの攻撃は激烈で、アストラキャット軍の防衛ラインも次第に崩れていく。しかし、ニャゴン団はその隙を見逃さず、絶妙なタイミングで反撃を繰り出していった。


「今だニャ!グラビティ・バスターを発動するニャ!」ニャムが叫び、ニャサの技師たちが改良されたグラビティ・バスターを作動させた。


その瞬間、ダークキャット軍のロボットたちは一時的に動きを封じられ、ニャゴン団とアストラキャット軍は一気に反撃に転じた。


「これで終わりだニャ!」ニャーダスは力強く叫び、ミャーミャとニャムと共に、ダークキャット軍の指揮官機を破壊した。


その結果、ダークキャット軍は混乱し、撤退を余儀なくされた。アストラコアは無事に守られ、ニャゴン団の活躍により、アストラキャット軍は大きな被害を受けずに済んだ。


――


戦いが終わり、シルバーキャットが再びニャゴン団に通信を送ってきた。


「見事な戦いだったニャ。お前たちの力と勇気を信じることができたニャ」シルバーキャットは満足そうに言った。


「これで我々は同盟を結ぶことができるニャ。我々も、お前たちと共に宇宙の平和を守るために戦うことを約束するニャ」ニャーダスは堂々と答えたが、その足元では、再び何かに引っかかりそうになり、危うく転びかけたのをさりげなく踏みとどまった。


「ありがとうニャ、ニャゴン団。これからも共に戦っていくニャ」シルバーキャットは感謝の意を示し、通信を終えた。


ニャーダスはその後、団員たちを見渡し、誇らしげに微笑んだ。「よくやったニャ。これで我々は、新たな仲間と共にさらに強力な団体となったニャ」


ミャーミャとニャムも笑顔で頷き、ニャゴン団の新たな冒険がまた一歩進んだことを実感した。


――――


次回予告

次回、「ニャゴン団、宇宙の果てへ!?さらなる脅威が待ち受ける!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る