不謹慎の末路

@marude1123

 不謹慎の末路

 「ザマァーみろ」奴は叫んだ、喜んでいる! そしてケタケタと笑い始めた。 奴は酔っていないのに道の真ん中で大きな声で、多くの人が見て、すぐに歩き去る… そんな人たちに向かってさらに叫んだ!

「どうして?」「ボクは〜」「こんなにぃ〜」「嬉しいのでしょうか?」と奴は説明を始めた。

 「ボクの大嫌いなアイツがぁ〜死んだのです」「ハイ!イェーイ!フー、フー!ポー!」とここで言葉を切って

「アイツは嫌われていたから!殺された……」

「らしいのです!」 「あいつは酷い奴だった、悪い奴だった!」そしてまたケタケタと笑っていると…「!」奴は驚いた。

 歩き去っていたはずの人たちが奴の前に溜まっていた…じっーと奴の事を見つめている、そして奴はハッと気づくあぁそうか! 「違うよ!ボクが殺したんじゃないヨ!」多くの人たちの目がコワイ!「ヒィ!」奴は腰が抜けてプルプル震え始めた。そんな奴を多くの人たちが瞬きもしないで見ている!「ヒィ!違うのに!違うのに!」

 奴は泣きながら何処かに走って、誰もいない誰も来ない山の奥に籠もってしまった!

  

「アイツが事故で亡くなってもう、一年かぁ〜」

「うん、あっ!そういえば!アイツが殺された!殺人だと!騒いでいた、何とかいう名前のアホって、どうしているのかな?」

「あーあいつは嫌われ者だったから殺された!とか言っていてた奴な!」

「名前は…覚えてない!そもそも知ってたのかな?」

「嫌われ者?お前だよ!と言ったような記憶が

…あるような」

「そんな奴の事はもう思い出すことはない!アイツの事を語り合いながら今日は飲もう!」

「おう!」



 

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