すり替えられる

天川裕司

すり替えられる

タイトル:すり替えられる


私は今ここで、彼氏に恨みを晴らした。

散々浮気するだけして、

私の心をもて遊んだこいつ。

絶対許せない。その許せない心が

この結末を迎えてしまった。


彼氏「うう…うう…」

彼の胸をひと突き。

まだ虫の息程度に生きてたみたいだが、

彼は床を這いずり回り、

私から離れようとしていた。

逃げようとしていたんだろう。


私はもうあとの覚悟まで決め、冷静で居た。

警察に自首し、ことの一部始終を伝え、

しかるべき処罰を受ける事まで考えていた。


台所へ行って水を飲む。

こんな時、喉がカラカラになる。

ふと彼のほうを見ると、

「………」

「うう…うう…」

彼はベッドの下へ行こうとしている。

自分の体を引きずりながらベッドの下へ。


それだけ私から隠れたかったのか?

本能が彼をそうさせていたのか?


でも次に見た瞬間、彼の姿はどこにも無かった。

「?」と思い、私はベッドのそばに行く。

するとベッド下から「うう…うう…」と声が聞こえる。


さっきまでの感覚が蘇り、私はまた現実へ。

でも「うう…」と言いながらバッと出てきた顔は

私の顔だった。


動画はこちら(^^♪

https://www.youtube.com/watch?v=AeHQpSDb-78

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

すり替えられる 天川裕司 @tenkawayuji

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ