カニちゃんヤクザ!

K.K

第1話 出会い

僕は、ヤクザの子供だ。

そのせいで友達がいっこうにデキナイ。まだヨウチエンセイなのにね。そもそも僕みたいなビビリがヤクザの子供になるっておかしいでしょ!ねぇ!

っと心の中で思いながら涙目の僕の荷物に群がるカラスを隠れながらみていた。

半泣き状態である。


「おかしあげるからどっか行ってよぉ…。」


そんなことを小さい声で離れた場所から言っている。

それが僕だ。

胸張れることでもないけど…。

そんな僕の目の前に、救世主が現る!

赤い髪を上でふたつ結んだ少女がカラスを追い払ってくれた。


「ありがとう!」


僕は少女に向かってそう言った。


「これ君のか…。」


少女に荷物を渡してもらった。


「僕は、桜紅葉。君はなんて言う名前なの?」


僕がそう言うと少女は、


「俺は、蟹田玲華。カニちゃんって呼んでくれ。」


っと言った。


「よろしくね。カニちゃん。良ければ友達になって。」


「いいよ。桜は他に友達いないの?」


と僕に言った。


「僕は親がヤクザだから、友達がいたことないんだ。」


「じゃあ、俺がお前の友達第1号だな。」


ってカニちゃんは笑って言った。

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