16日目:猫と子ども
我が家は猫を飼うと決めたものの、犬派の夫と子供はたまに喧嘩をしている。
子どもは「ポメラニアン!」
夫は「コーギー一択」
正直平行線で、妥協点が見つからない。
代わりに猫だと私にほぼ一任されている。しかもこの二人、将来的に言えば世話は私に丸投げ予定なので、メインで動く私の要望を聞いてくれなきゃ犬も猫も飼わないぞ! と強権発動である。
とはいえ、犬を飼っていたことがあるので、犬との幸せな関係はとてもよくわかる。保護犬との関係はベッタベタとはいかなかったけれど、それでも安心してくれて互いに距離感がわかってきたあたりは、穏やかな日常を過ごせていたと思う。
今回も正直犬か猫か、まだ悩ましいことは多い。けれどやはり犬の場合、私が散歩に行けなかったら? などいろいろ懸案事項が多すぎるのだ。
また犬の散歩=ご近所付き合いである。何しろ近隣はとにかく犬を飼っている方が多い。外に散歩に出れば犬と遭遇する。顔見知りの犬もたくさんいて、たぶんそれはそれで楽しい時間なのだが、今の子供にとってご近所というか学校近くは鬼門である。
かなりいろいろあって今不登校の子ども。犬が飼いたい気持ちはあるけれど、実は散歩には行きたがらない。顔見知りが大人ならばまだいい。けれど同じ学校の子供とはとにかくスルーの関係だ。
まだ学校の大人ではないだけいいのだけれど、とにかく犬はちょっとなぁという事情が込み入っている。
とはいえアニマルセラピー的に言えば犬も猫もどちらもとても良いのは間違いない。面白かったのは犬はいうことを聞いてくれて、無償の愛情をくれるという点でよいとのこと。
一方の猫は犬に比べると愛情表現はやや難しいものの、嫌なことは嫌とはっきりしているので、距離の取り方などを学ぶことができるということ。そして猫のゴロゴロ音は寿命を延ばすと言われている……。
嗅覚含めてやや過敏気味の子どもと私。犬とのふれあい場所でにおいがダメとなったのも決定打だった。ああ、犬は匂いがすごいんだった……。
もちろん、猫も匂いはあるだろう。ただ今のところ犬に比べると猫の匂いは一頭飼いのところに行った限りそれほど強く感じたことはない。
猫カフェに関して言えばそれぞれ過ぎて比較ができないが、犬とはまた違う匂いになる。
ただ好きということで飼えればいいのだけれど、やはり命に責任を持つ以上は、飼ってみてやっぱり駄目だった……とはいかない。
どうしても慎重になってしまうけれど、慎重になりすぎた結果の10年なので、やはり今年中に何とか出会えるといいなとは思っている。
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