無言ノ鎖

海星

闇の中で

第1話

薄暗い部屋。

首輪をされて、小さなケージの中にいた。


「大丈夫。ここにいれば安心だから。」

「…置いてかないで。」

「勘違いしないで。あたしとあなたは『恋人同士』じゃない。あくまでも、私の『所有物モノ』でしかないの。」


僕はこの言葉に傷付いた。

だから、彼女が家を開けた隙にケージの鍵を中から開けて家を出た。

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