4話 あったかい

あれから僕は、カミサマの姿で女の子とあって聞いた。


「僕と、人間の感覚は違うの?」


「うん。全然違うよ。」


そう言って女の子が笑った。

女の子が笑っているのが嬉しくて、僕も笑っちゃった。


「ふふふっ。君と話せるなら僕はカミサマで良かったかもしンない。」


「ふふっ。なにそれ!」



それからも時々、女の子とあった。

カミサマの時もヘビタロウの時も……。

会って話すのは、他愛のない話ばかりだけど、とても楽しかった!


楽しいなぁ。

嬉しいなぁ。

昨日は、女の子に会えて嬉しかったな。

今日も、女の子に会えるかな…。

明日は、女の子に会えるかな…。

その次は……。


………。

気づたら女の子のことを考える時間が増えた気がする。

……。

ちょっと前までは、女の子とあった日だけだったのに。

…。

次はどんなことを話してくれるかなって、楽しみになってるんだろうな。

キット。

それに、女の子のことを考えてる時は、心臓の所が暖かい気がするンだ。

……。

なんでだろうなぁ。

……。

悪い気はしないなぁ。

……。

嫌じゃないなぁ。


………嬉しいなぁ。

…………。

……嬉しいなぁ。

………。

ずーっと一緒にいたいなぁ…。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る