『ふせい』

天性の才を持たぬ私を父は嫌った。

容姿も整っていない、正しい心も持たない。

足並みだって一度だって揃ったことがない。

私の書いた読書感想文。それを見た父が頭を抱えて端から書き直してたっけ。

府政がマトモならなぁ。

あぁ、浮世に儚い人生よ。せめてこの身は土へと還り何かに必要とされますように。


















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【使用単語解説】

父性…父としての性質。この父の性質は…

賦性…生まれつきの性質

不整…整わない

不正…間違っている≒正しい心を持たない

不斉…そろわない(科学用語なので正確には✕)

斧正…他人の書いたものに容赦なく添削する事

府政…府の政治

浮世…儚き世。ふせいともよみます。

浮生…儚き人生。これもふせいともよみます。

腐生…生物が、他の生物の死肉を栄養源とすること≒土に還った後は…


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