第3話


 「名前がない??」


4人は顔を振る。


 勇者時代に数々の奴隷施設を破壊して回ったことがある。


 その時にそこの施設で生まれて、番号が名前になっていたことがある。


 この子達もそうなのか・・・


 「あ、あの・・・その。本当にこれから連れて行ってくれるのですか」


「酷いことしない?」


「・・・やめようよ。お姉ちゃん」


「・・・」


やばい、考え事をしていたら怯えさせてしまった。


 「うん、よし!!」


「ふぇ?」「やっぱり売るんじゃ」


「怖いよ」「・・・」


「決めた!!4人の名前!!」

 





__________



怖い。怖い。


他人が怖い。


 せっかく俺は、他人と関わらなくていいと思ったのに、なんでこんな


 ハル「お兄ちゃん大丈夫ですか?」


 部屋にハルが入ってくる。


 その瞬間に今まで彼女に感じたことがない震えが出ている。


 話したくない。怖い。


 終わって、この時間!!終わって


 ハル「??お兄ちゃん、どうして、目を合わせてくれないの?」


キモい、と言われると思うからだよ。


 わかってるよ。ハルはそんなこと言わないって、でもトラウマが・・・トラウマが、

 

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