第113話 ハルザンドへの侵攻
ホドムの諜報部隊が旧ハルザンド王都の調査を試みたが、王都に潜入する事自体が困難だった。王都の出入りは
ジョルジアやアルムヘイグの王都でも、ハルザンド程ではないが、人口の減少が確認されていた。原因は戦闘による被害などではなく、帝国による占領後に幾つかの集団が
「おそらく多くの人々が既に亡くなっています。ジョルジアやアルムヘイグから連れ去られた時期からすると、成体の怪物が現れた事と関係あるのかも知れません。アゼルヴェードが急いで領土拡大した理由も多くの人を集める為だったのでしょう。」
「
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飛翔できるジュードや北の神々によって上空からハルザンド王都の偵察が行われた。何体かの鳥の獣人兵が妨害の為にジュード達へ向かってきたが。
数日後、ハルザンド王都の攻略が開始された。今回は連邦軍だけでなくクリスが率いるスーベニアの援軍も合流していた。その連邦軍の前面には北の大陸から来た神々が立ち、
「王都東部の制圧は完了いたしました。南部も間もなく制圧が完了する見込みです。北部と西部は建屋に籠った敵の抵抗が激しく
「了解した。北部と西部の制圧を急ぐ必要はない。但し、敵に撤退の機会を与えるな。一般民の生存者の探索状況はどうか。」
「未だ一人も発見されていません。引き続き探索を続けます。」
「生存者が見つからないなんて。想定していたとは言え、最悪の状況よね。こんな状況になるまで帝国を討てなかった自分が嫌になるわ。」
「あぁ、だが今は我等が出来る事をやるだけだ。」
連邦軍を率いているガイとクリスの元には各隊からの報告が上がってくる。ジュードや北の神々は王都中央部の王宮へと向かい、連邦軍は四方の残存兵の掃討を任されていた。ガイとクリスの指揮で掃討戦は問題なく進むだろう。しかし生存者が見つからない事にガイ達は焦りと憤りを感じていた。
一方のジュード達は、王宮を囲む城壁の攻略に取り掛かっていた。かつての王宮とは違い、強固な砦の様に作り替えられている。城壁も厚くて高い。城壁の上には多数の
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