第47話 ヘルハウンド

 前回から、PV98と☆3個を獲得できた。

 PVリワード換金率10倍キャンペーン発動、980リワード獲得。

 現在あるのは、☆5個と328375リワード。


 PVは少ないが頑張る。

 デシーラのもとに帰るんだ。


 コメントを8個も貰った。

 モンスターが出るらしいが、次元斬の敵ではないだろう。

 ただしスライムは勘弁な。


 パンパカパーン!

 ガチャの結果発表。

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https://kakuyomu.jp/users/455834/news/16818093086076518684

 大当たり、見事だ。

 100000リワードもっていくが良い。

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 まさかの大当たり。

 428375リワードになった。

 これならデシーラも解放できるに違いない。


 早足スキルを連打して帰り道を急ぐ。

 もっとも歩くのは馬だけど。

 馬にまで早足スキルが使えるなんてな。


「火の手が見えます」


 御者がそう言った。

 たしかに煙が一筋登っている。


「家でも燃えているのかな?」

「あの辺に家はなかったはず。盗賊にしてはおかしいですね。火を点けるとそれだけ略奪の旨味が減ります」

「助けたいので急いでくれる」

「はい、ハイヤー!」


 馬に鞭が入れられる。

 現場に行くと象ほどの大きさの狼型のモンスターがいる。

 馬車は3台あった。

 護衛は馬車を盾に奮戦している。


 モンスターは真っ黒な毛並みで、口からはチロチロと炎が零れている。


「ひっ、ヘルハウンド!」


 御者が怯えた。


「【次元斬】」


 ヘルハウンドは真っ二つになった。

 燃えている馬車の炎を消さないと。


「【土魔法】」


 土を被せて炎を消す。

 馬車の扉が壊れていたのか蹴破って人が現れた。


「ケンジ殿ではありませんか?!」

「ペドルさん。それにあれはアベルさん」


「助かったぜ。それにしても一撃か。強くなったな」

「アベルさんに教わった突きの稽古は毎日やってます」


 ピーラーとノギスとチェーンロックは大儲けだったらしい。

 ペドルさんの店は大きくなり、徒歩の行商が馬車3台のキャラバンに成長した。


 街まではペドルさんのキャラバンと一緒に帰る。

 ああ、懐かしい。

 そんなに長い間じゃなかったけど故郷に帰るような気持ちだ。


「ケンジ、大活躍だったらしいな。歌を聞いたよ」


 キーパーにおだてられる。


「あれは半分ぐらい嘘だから」

「そうだろうな。浮浪者だったものな。あれが、神の子とは思えない」

「悪い。急いでいるから。また今度飲もう」


 メジャ商会にいくと顔を覚えてくれていたのか、店員がデシーラの部屋に通してくれた。


「ただいま」

「おかえりなさい。色々と土産話があるんだ。ここにくる途中もヘルハウンドに遭って」

「ひっ!」

「デシーラ落ち着いて。そのモンスターは一撃で倒したから」

「ヘルハウンドは私が両足を失って、火傷を負わせたモンスターなの」

「へぇ、じゃあその個体はデシーラの仇かもな」

「ええ、滅多にいないモンスターだから、きっとそうね」


「デシーラを解放したい。428375イールある」

「そんな大金はもらえないわ。それにメジャさんは私を解放しないと思う。幸運の象徴だから」


 駄目か。

 金じゃないんだな。

 だが今更退けない。


 会頭に面談を申し込んだ。


「なんだね。デシーラの友人だと言うので会ったが、下らない話なら、帰ってくれ」

「デシーラを解放してほしい。金ならある」

「金ではないのだよ。分かるだろう」


 俺はデシーラに耳打ちした。


「メジャさん、私を解放すれば、病気か怪我で苦しんだ時に一度だけ奇跡を起こしましょう」

「むっ……」


 メジャさんはかなり悩んだ後に口を開いた。


「それを言われたらどうにもならないな。家族の命は大事だ。デシーラを失うことと天秤にかけたら、答えは決まっている。デシーラ、ご苦労様」


 デシーラの契約魔法が解除された。


「デシーラ、何をしたい?」

「旅をしたいわ。檻に入っている時に考えたの。歩いて色々な所を旅する想像を」

「一生付き合うよ。好きなだけ旅をしたら良い」

「それって、プロポーズ?」


「えっと、そうなるかな」

「うん」


「オッケーってこと?」

「ええ。ケンジが隣にいればヘルハウンドも怖くない」


「とりあえず、まずはこの街の中からみて歩こう」

「ええ」


 二人して街の中を歩く。

 露店で買い食いして食べた味は、異世界通販で出した食べ物と比べてそん色がない。

 分かっている。

 二人で食べたのが美味しくさせているんだ。


 デシーラと食べるなら銅貨1枚のパンもごちそうさ。

 街の中の散策も飽きた頃、ソレンから手紙が届いた。

 第1王子が英雄殿に褒賞がないと言われたらしい。


 打診の段階だが褒美に男爵位を授けるとある。

 きっと第1王子はもっと美味い酒が飲みたいのだろう。


 異世界通販はプレミアとか関係ないんだよな。

 2万円ぐらいのウイスキーで今は80万円ぐらいしているのが定価で買える。


 レベルアップが続いていけばいずれ手が届く。


「ケンジ、貴族になるの?」


 デシーラが俺の手紙を覗き込んでそう言った。


「男爵夫人は嫌かい?」

「ううん、ただ夢みたいだから、今日寝て目を覚ますと冷たい檻のなかじゃないかと不安になるわ」


 俺はデシーラを抱きしめた。


「この心臓の鼓動とぬくもりが幻に見える?」

「ううん」


「じゃあ、もっと感じ合おう」


 俺とデシーラは結ばれた。


――――――――――――――――――――――――

今回のスキルと☆:

 獲得スキル、なし

 ☆残り5個


今回の収支:

 収入

 980リワード

 ガチャ100000リワード


 支出

 なし


 残金

 428375リワード


 銀のたわし

 1個


次の分岐:


 ハッピーエンド3種


 ①結婚して、老人になった場面で終り

 ②結婚して、子供ができた場面で終り

 ③結婚して、新婚でいちゃいちゃの場面で終り


 コメントでどれが良いか書いて下さい。

 10/5日の午後2時締切です。

 同数は作者の都合で決めます。


下一桁リワードガチャ

 異世界ファンタジーの週間ランキングの下一桁でガチャを回します。

 1週間☆がなくてランク外の時はハズレとします。


 ⓪ たわし

 ① 0リワード

 ② 1リワード

 ③ 10リワード

 ④ 100リワード

 ⑤ 1000リワード

 ⑥ 10000リワード

 ⑦ 100000リワード

 ⑧ トイレットペーパー

 ⑨ たわし


 PVのスクショ撮って、近況ノートにあげます。


かなり未来の分岐:


 40万リワード貯めると結婚できて、貴族になれるに決定しました。


名前:健司・金子

レベル:37

魔力:5874/6845

スキル:

 カクカク[ ]ⓘ

 点火ⓘ

 剛力ⓘ

 早足ⓘ

 回復ⓘ

 擬死ⓘ

 水生成ⓘ

 付与魔法ⓘ

 やり直しⓘ

 殺菌ⓘ

 防御魔法ⓘ

 次元斬ⓘ

 完全回復ⓘ

 異世界通販ⓘ

 点灯ⓘ

 土魔法ⓘ

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