第34話 コスメ

 前回から、PV145と☆0個を獲得できた。

 現在あるのは、☆96個と-78355リワード。


 PVもめっきり少なくなって泣きっ面に蜂。

 だから、ハードモードはと何度言ったら。


 コメントを8個貰った。

 ソレンを化粧させるべしとのアドバイス。

 分かったやってみる。


 パンパカパーン。

 ガチャの結果発表。

――――――――――――――――――――――――

https://kakuyomu.jp/users/455834/news/16818093085293565567

 こうなっては1000リワードも焼け石に水。

 仕方ない。

 てこ入れしてやろう。

 PVリワード換金率10倍キャンペーン開始。

 それとガチャ⑨のハズレをなくしてやろう。

 ありがたく思うが良い

――――――――――――――――――――――――


 おっし、少しやる気が出た。

 換金率10倍ってことは、千PVも獲得できれば1万リワードだ。


 10回もそんなことが起きれば、借金がチャラになる。


 『ゴブリンでも分かる100均コスメ使用術。これであなたも王妃様』という本を1200魔力で買った。

 そして100均コスメを買えるだけありったけ。

 100均は道具も揃うから侮れない。

 こんなに色々あるとは知らなかった。


 ここからが問題。

 ソレンに化粧するのは侍女さん達。

 なので本を翻訳しないといけない。

 まあ、やるけど。

 翻訳には3日も掛かった。

 だがそのぶん魔力が回復して、コスメとか道具とかがたくさん買えた。


 デシーラの所に行くとソレンも来ていた。

 仲良しになったらしいな。


「今日は化粧品を持ってきた」


 ソレンは写真を見ると驚愕の声を上げる。


「こんなことになるのですか。この化粧品はどこで買えますの。嫁入り道具のひとつにしたいと思いますわ」

「スキルで出したんだ」

「凄いスキルですわね」


 ソレンが侍女を呼んで、俺は部屋の外に出された。

 かなり時間が経ってデシーラが扉を開ける。

 ソレンは3割増しぐらい美人になっていた。


 デシーラはマニキュアだけのようだ。


「爪綺麗だよ」

「初めてやったけどこんなに綺麗になるなんて」


 デシーラはうっとりと手を眺めている。

 コンシートが呼ばれた。


「デシーラ機嫌を直してくれたのかい。はっ、インソレンティーヌ。なぜここに。インソレンティーヌがいつもより綺麗だ」


 やったコンシートがソレンの魅力に気がついたぞ。

 これで安泰だ。

 デシーラの腕をちょんちょんと突く。

 そして扉を指差した。

 デシーラは俺が何を言いたいか分かったようだ。


 デシーラと二人、静かに部屋を出る。


「二人とも上手く行くと良いな」

「ええ」


 そして、コンシートが出て来た。


「デシーラ、話はまた今度」

「はい、お幸せに」

「お幸せに? 僕はデシーラのことは諦めない」


 えっ、こいつ、欲張りだな。

 デシーラは最初から妾にするつもりだったのか。

 許せん。


 クズ男はやっぱりクズ男か。

 ソレンが魅力的になっても、心変わりしないのか。

 そうだよな。

 デシーラに言い寄る男達にチンピラを差し向けたのだからな。

 性根が腐っているのだろう。


「もう来ないで」

「僕は諦めない。また来るよ」


 こいつ、懲りない奴だな。

 こいつにソレンは勿体ない。

 家同士で決めたことなんだろうけど。


 ソレンが良い笑顔で部屋から出て来た。

 コンシートの心をまだ知らないんだろうな。


「ありがとうございます。コンシート様とこんなに話が弾んだのは初めてですわ」

「そう」

「そうですか」


 ソレンの良い笑顔を見ているとあいつは最低野郎のクズだとは言いづらい。

 デシーラも言うべき言葉がないようだ。


「次にコンシート様に会った時にデシーラさんをきっぱり諦めるように言うつもりです」

「そう、頑張って」

「上手く行くと良いわね」


 とりあえずそんなことしか言えない。

 ルンルン気分でソレンは帰っていった。


「デシーラ、荒れるぞ」

「ええ。ソレンさんは良い方なのに。なんでコンシートはあんな態度なんでしょう」


「性根が腐っているんだよ」

「殴りたくなってきました」


「ソレンは殴られて笑って許してくれたけど、コンシートを殴ったら、責任を取って結婚しろぐらい言いそうだ」

「ええ、言うかも」


 決戦は明日か。

 何となく落ちが見えている気もする。

 俺は商業ギルドに寄ると、ソレンの家と、コンシートの家の関係の情報を聞いた。


 領家は互いに交易して儲けを出しているようだ。

 ただ、家の資産状況としてはコンシートの方が悪い。

 ソレンの家は、コンシートの家との交易がなくなっても平気なようだが、逆は大惨事だ。

 婚約がなくなればコンシートの家は確実に傾く。


 コンシートにはそれが分かってないのか。

 分かっているけど、我慢するってことができない奴なんだろうな。


 これは荒れるぞ。

 とばっちりが来ないことを祈る。


――――――――――――――――――――――――

今回のスキルと☆:

 獲得スキル、なし

 ☆残り96個


今回の収支:

 収入

 145リワード

 ガチャ1000リワード


 支出

 なし


 残金

 -77355リワード


 銀のたわし

 3個


次の分岐:


 婚約破棄回。


 ①コンシートがソレンを婚約破棄

 ②ソレンがコンシートを婚約破棄

 ③主人公がこんにゃく吐き


 コメントでどれが良いか書いて下さい。

 9/22日の午後3時締切です。

 同数は作者の都合で決めます。


下一桁リワードガチャ

 PVの下一桁でガチャを回します。


 ⓪ たわし

 ① 0リワード

 ② 1リワード

 ③ 10リワード

 ④ 100リワード

 ⑤ 1000リワード

 ⑥ 10000リワード

 ⑦ 100000リワード

 ⑧ トイレットペーパー

 ⑨ たわし


 PVのスクショ撮って、近況ノートにあげます。


かなり未来の分岐:


 48話までに10万リワード貯めるとハッピーエンド

 未満だとバッドエンド。


名前:健司・金子

レベル:22

魔力:20/2420

スキル:

 カクカク[ ]ⓘ

 点火ⓘ

 剛力ⓘ

 早足ⓘ

 回復ⓘ

 擬死ⓘ

 水生成ⓘ

 付与魔法ⓘ

 やり直しⓘ

 殺菌ⓘ

 防御魔法ⓘ

 次元斬ⓘ

 完全回復ⓘ

 異世界通販ⓘ

 点灯ⓘ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る