通うのが仕事！

本編

私は、就労継続支援B型事業所に通うことを本業だと考えています。一般就労は難しく、なかなか働くことができない自分にとって、この事業所は心の拠り所でもあります。障害を抱えながら、社会とのつながりを持ち続けることは容易ではありませんが、事業所に通うことで、自分の存在価値を感じることができるのです。

もちろん、しんどくなって休む日もあります。それでも、やっぱり事業所に行くと楽しいと感じるのです。仕事内容は、箱折りやチラシの封入、グッズの制作など、さまざまな作業があります。時には難しいと感じて苦戦することもありますが、そんな時こそ達成感が生まれます。自分の手で何かを作り上げる喜びは、私にとって大きな励みです。

生活費は障害年金で賄っていますが、少量でも工賃が支給されると、本当に嬉しい気持ちになります。そのお金には、自分の努力と時間が込められているからこそ、報酬を得られることが私のやりがいになっているのです。

事業所での仕事では、スピードよりも品質を大切にすることを心がけています。作業が遅くなっても、手を抜かずにしっかりと取り組むことで、より良いものを作り上げることを目指しています。「毎回ベストを尽くす」という思いを持ちながら、与えられた仕事に全力で向き合っています。

また、事業所での人間関係も、私にとっては大きな課題です。人との交流が苦手な私は、なかなか話しかけるのが難しいと感じることがあります。それでも、少しずつ会話に参加し、協力しながら仕事を進めることで、人とのつながりを大切にしようと努力しています。職員さんが段取りを決めてくれるおかげで、私はその日与えられた仕事に集中し、全力を尽くすことができます。

就労継続支援B型事業所は、私にとって単なる仕事の場所ではなく、心の拠り所です。一般就労が難しい私にとって、この場所での仕事が自分の社会とのつながりを維持するための大切な手段となっています。毎日の小さな一歩が、私の中で少しずつ成長につながっていると感じます。

これからも、少しずつ頑張っていこうと思います。事業所に通うことが私の仕事であり、その中で私の人生が少しずつ形作られていくのです。このエッセイを通して、同じように悩んでいる人や、日々の生活に苦労している人たちに、少しでも共感や勇気を与えられたら嬉しいです。