晩夏?挽歌?

夢美瑠瑠

第1話


 晩夏、から連想する言葉は、まあ、ヒグラシとか、逝く夏?往く夏?コオロギとか露草とか、カンタン、残暑、夏を惜しむ、も言うね?

 こういうのは、歳時記を参照すれば、速いし、無数にあるかな。


 まあ、なんだか、宴のあと、祭りのあと、物寂しいニュアンスのワードが多い。夏休みがあったころは、夏休みの最終盤で、もうすぐ新学期。

 春は「世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」で、夏は「絶えて夏休みなかりせば」かな?


 最近は8月31日に自殺する子供が多かったりするので、テレビが「死ぬな」特集を組んだりする。

 世知辛い世相を反映している。

 

 晩、は「おそい」の意味で、朝昼晩もあるし、早晩、も「おそかれはやかれ」の意味です。

 大器晩成、晩熟、は成熟がおそいこと。稲で、「晩稲おくて」があって、早稲わせもあって、人間のオクテもある。


 シノニム、というのは同音異義語のことだが、「バンカ」だと、違う字で、意味というかニュアンスがなんか似た熟語に「挽歌」いうんがあるなあ、と昨日思いついて、偶然の符合というのか、面白い気がした。


 イマイチ意味があいまいなので、検索すると、「死者を葬るときに棺をく者が歌う歌。葬送の歌」で、転じて万葉集とかの歌の分類になっているらしい。

 

 で、別に、よく「白鳥の歌」という慣用句?があるけど、確か「死」と関連した表現なんだが…と、発想が敷衍されていった。?w


 挽歌、と白鳥の歌、というのとどう違うかというと、swan song というのは、人が亡くなる直前に最高の作品を遺すことで、シューベルトの歌曲が有名らしい。A~ha!


 庄司薫さんの小説に「白鳥の歌なんか聞こえない」というのがあって、これは、教養人の老学者だったかの、”死”に向かう晩年の感傷みたいなものに、主人公の”薫くん”のGFが魅せられて、なんだかメランコリックに情緒不安定になって…みたいな話だったと思います。


 これを、挽歌という言葉となんか混同していたのですが、…ホンマに日本語でもなんでも language や word は難しくて、奥が深いと思います。


 ですが、汲みせど尽きぬ泉、というかそういうところが、読書やら、語学学習とかの醍醐味で、情操も豊かになるし、学習の般化とか、いろいろなシナジーで、人格の涵養その他非常に裨益するところ大なところと思います。



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