第77話
「私も入れてくれない?」
「俺の独断では、判断できないね。」
ルナの言葉に、俺が言う。
「うん。判ってる。」
「時間が在るなら、今から家に来る?」
「行く!」
「っと。その前に、厩舎に寄って、預けていかないと。そっちは?」
「そうね。私も寄って行く。」
「OK。」
そう言うと、イクルはゲートの
赤色のゲートが2人の前に現れる。
イクルがゲートのドアを開けて入ると。
譲り受けたナイトメアも続いて中に入る。
ルナが、その後に入ると。ルナのペットのドラゴンのリズルも中に入る。
どう見ても、ドラゴンなんて巨大な物が通れる様なサイズではないのに。
*ドラゴンの体高は6メートル前後。体長は12メートル前後。横幅は3メートル前後ある。*
何故かドラゴンもゲートをくぐり抜けれるのは、ゲームなので突っ込みは入れない。
ゲートをくぐり出ると。目の前にはNPCが立っている。
既に、イクルはNPCに話しかけていた。
「ペットを、お預けに成りますか? 預かり料金は3000ゴールドと為ります。」
NPCの質問に、イクルは「はい。」と答える。
すると、イクルの隣に居たナイトメアが消える。
「預かれる期間は7日です。7日を過ぎると処分されてしますので、ご注意ください。」
そして、私の方を見ると。イクルは脇に寄った。
「ペットを、お預けに成りますか?預かり料金は3000ゴールドと為ります。」
何度も聞いているNPCの言葉に、私は「はい。」と答える。
*USOでは、ゴールドを持ち歩かなくても、
「預かれる期間は7日です。7日を過ぎると処分されてしますので、ご注意ください。」
「
私がリズルを預けるのを確認して、イクルが言ってくる。
「ううん、寄らない。
テイムするのが目的だったから、余分な荷物は持っていないから。」
いま所持しているのは、ペットのHPを回復する為の包帯と、魔法で使う秘薬を少しだけ。
「OK。ゲートを出すね。」
そう言って、再びイクルが
イクルがゲートに入り、続いて私もゲートをくぐる。
「うわぁ・・・・・噂には聞いていたけど。 実際に目にすると圧巻ね。」
「有り難う。」
「しかも、かなり手を加えているわね?」
「まぁね。」
★ハウスの改造&改築★
*マイハウスは自分で好きな様にカスタマイズできる。
*土台の形のカスタムは不可能。
*それ以外の、外装と内装は。ゴールドをつぎ込めば、自分の好きな様に改造できる。
*改造する為には。建築のスキルを持つプレイヤーが居る事が条件でもある。
*ハウス改築を行うには、ハウスの共有権を許可されていないと改造&改築はできない。
★ハウスの共有★
*ハウスを建てた所有者が、承認すれば所有者以外でもハウスの中で安全にログアウト出来る様になる。
*共有すれば、ハウスのストレージを使う事が出来る様になる。
*共有者は、所有者専用のストレージは使用不可能。
*ハウス所有者は、共有者に与えられる【共有者用】ストレージを使用可能。
*ハウス共有に置けるトラブルには運営は一切関知しないので注意を。
「はぁ・・・・羨ましい・・・・」
「サーバーレアだからね。諦めるしかない。 普通の家なら買えるだろ?」
「うぅ~~ん。買えない事もないけど。
やっぱり、買うなら大きい方が良いでしょ?」
イクルの家を見ながらルナが言う。
「確かに。 いくら、持ってるんだい?」
2人は家の中に入りながら話を続ける。
「一昨日、
*主に、ゲーム慣れした熟練プレイヤー達の通貨の呼び方。*
1000ゴールド=1Kキロ
1万ゴールド=10K
10万=100K
100万=1000K=1М(メガ)
1000万=10M
1億=100M
10億=1000M=1Gギガ
100億=10G
1兆=100G
10兆=1000G=1Tテラ
「ん?もしかして、掲示板の
一昨日の、掲示板で
「もしかして、出品者って貴方?」
部屋に付いて、壁際のベルを押し。1人掛けのソファーに座るイクル。
ルナもイクルの横にある、1人用のソファーに腰を下ろす。
「あぁ~、お買い上げ有り難う御座います?」
「出来れば、もう少し安くして欲しかったかな。」
「あれ以上、安くすると。流石に転売目的で購入されるからね。」
「確かに・・・。」
ドアをのノックする音が聞こえて、ソフィアが中に入ってくる。
「御用でしょうか。イクル様。」
「いつものを頼む。ルナは何を飲む?」
「同じので御願い。」
「コーヒーを2つ。彼女には砂糖とミルクを付けてくれ。」
「畏まりました。」
一礼して、ソフィアが部屋から出ていく。
「カスタマイズ可能の使用人ね・・・。 どんだけ、無駄にお金を使ってるのよ。」
「その分、稼いでる。」
「みたいね。評判、良くないもんね。」
「否定はしない。」
「少しは否定すれば良いのに。」
「否定しても、言いたい奴は言うさ。」
「まぁ、
「君は?」
「アタシ?アタシは、ドッチでもないわ。」
「ほぉ~。」
「サービス開始、僅か30日かそこらで。
100M貯め様としたら、どれだけの時間をプレイしたのは知らないけど。
相当な無茶ぶりをしている筈だからね。」
「お待たせしました。」
カートにポットとカップ、クッキーを乗せてソフィアが戻ってくる。
ポットから、コーヒーを注いで淹れて、テーブルに置く。
ついで、クッキーもテーブルに置く。
「ありがと。」
砂糖とミルクを入れて、ルナがコーヒーに口を付ける。
「美味しいわ。」
そう言って、ソフィアを見るルナ。
ソフィアは、ルナの言葉を聞くと、一礼して部屋から出ていった。
「まぁな。確かに相当無茶はしたな。」
コーヒーを飲みながらイクルが語る。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます