第19話
全員が効率的に、スキルを上げていける。
30分(リアル時間で)ほど、時間が経過したとき。
「
ダンさんが、話しかけてきた。
「ラクス。一度、戻る?」
「うん、お願い。 流石に集中力が切れてきたわ。」
ラクスの言葉に、私も頷いて合意する。
「OKだ。
そう言って、ダンさんが
ボフン。 と言う失敗の効果音が響く。
「まだ、成功率が低いからな。勘弁してくれ。」
バツの悪そうな顔で言うダンさん。
ボフン。
ボフン。
シュイーン。
4回目の、
「先に入るぞ。」
そう言って、ダンさんがゲートの中に入っていく。
「ラクス。 先に入って。」
「うん。」
ラクスがゲートに入るの見て、私も急いでゲートに入る。
ゲートを潜ると、首都ではなく。
見知らぬ町の
「ここは?」
ラクスが、私と思っている事と同じことを口にする。
「火山地帯にある町。オグローだ。」
ラクスの言葉に、ダンさんが答える。
「
私が、街の風景を見ながら言うと。
「さすがに、そろそろ。
人の増えてくる時間帯が迫ってきているんでな。
でも、安心してくれ。
首都に戻りたいなら、町の出口の側に
ダンさんに言われて、時間を見れば。
15時を少し回っている。
昼前に、ログインして、既に4時間も遊んでいた事になる。
どうりで、体力的には疲れていなくても。
集中力が切れ気味に為るはずだ。
「狩りの分配は……。 後で良いか?」
ダンさんが、私たちの顔を見ながら言ってきた。
「ダンさんが、それでも構わないなら。」
私が言うと。
「いや、俺は平気なんだが。
流石に2人とも、疲れた顔をしてるぞ。
体力的には疲れていなくても、精神的には疲れてくるからな。
特に、前衛職は。」
そう。ダンさんの言うとおり。
前衛職は、
時には、攻撃を躱して。
時には、武器や盾で攻撃を受け止めて。
実のところ、狩りから離れた事で。
私の集中力は、一気に落ちていた。
いくら、ラクスが
中には、
周囲への注意は忘れていない。
それは、ラクスも同じ事で。
今の、ラクスの表情を見ればわかる。
「俺は、1度落ちて。 19時頃にログインするけど。 2人はどうする?」
「私も、1度落ちます。」
ダンさんの言葉に、ラクスも同意する。
「私もぉ~。 ご飯食べて、お風呂に入ってからログインしなおす。」
私も、2人の意見に賛成だ。
「それじゃ、1度解散って事で。
宿屋は、向かいの建物だから。
そこでログアウトしたら良い。」
「お疲れ様です。 また、後で。」
お辞儀をして、ラクスは出口に向かって行く。
直ぐに、宿屋に入って落ちるつもりだろう。
「それじゃ、私もお先に失礼します。」
私も、ラクスの後を追って宿屋に向かい。
宿の
部屋の前に辿り着くと。
部屋の鍵を開けて、部屋の中に入ると鍵を閉めてステータスウィンドウを開いて、ログアウトの所をタップしてログアウトした。
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