第14話

ダンさんの話によれば。


その狩場は、首都エリアからゲートで移動して、火山エリアの鉱山地帯だと説明してくれる。


POP湧いたするMOBモンスターは。


主に、コボルドと、ゴブリン等の下級の亜人種デミヒューマンで。


ドロップとすアイテムも武器に防具。


極稀に、レアアイテムも落とすらしい。


また、鉱石を掘れる場所でもあり。


掘り出せる鉱石は【黒鉄】に【白銀】が良く掘れる場所なのだが。


純生産職のダンさんだけでは、鉱石を掘りに行けないのだと。


「2人の、武器防具は俺が作ったので良いのなら差し上げる。 護衛料だと思ってくれれば良い。」


そう言って、さっき私に見せた、HQハイクオリティーのロングソードを見せる。


「今は、普通の鉄の武器防具しか作れなくて悪いが。


これからも、狩りに付き合ってくれるんなら。


優先的に、水無月さんの武器防具と。


ラクスさんの楽器と、防具は良いのを回す事を約束させてもらう。


もちろん、俺の制作できる範囲でだけど。」


そう言いながら。ニカっと、暑苦しい笑顔で私達を見るダンさん。


私達2人にすれば。


美味しい狩場を知っている、CBクローズベータ組のダンさんの、お誘いは願ったり叶ったりな上に。


本当なら、スタートダッシュ時には高値で売れるはずの、武器防具まで安価で提供してくるらしい。


むしろ、断る理由が見つからない。


「1つだけ、お願いがあります。」


私が、そう考えていると。


ラクスが、ダンさんに向かって言う。


「ん? 叶えるられる範囲で良いなら、何でもどうぞ。」


ラクスの言葉に、答えるダンさん。


「フレンド登録してください。」


ニコリと微笑を浮かべて、ラクスが言う。


「喜んで。」


そう言いながら、ダンさんはステータスウィンドウを操作して、フレンド申請をラクスに飛ばしてくる。


こうして、ULTIMATEアルティメットSKILLスキルONLINEオンラインプレイ初日にして。


戦士の私に。


吟遊詩人バードのラクス。


生産職のダンさんと言う。


と、言うパーティーが出来上がった。


これからのUSOライフで、長い長い付き合いになるとは。


この時の私たちは、思ってもいませんでした。

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