『つい☆ブイ!』ひみつ大百科~邪悪魔神器シンズドライバーがよくわかるエッセイ~
蠱毒成長中
「そもそもシンズドライバーってどういうアイテムやねん」編
親愛なる『つい☆ブイ!』読者のみんな、御機嫌ようっ。
到底万人受けとは言い難い、
トチ狂った内容のマニアック過ぎるエッセイにようこそお出で下さったァ~。
折角こうしてページを開いてくれたんだ、
撮り溜めたアニメやドラマの消化序でにでも気軽に見てってくれィ。
さて既に述べた通り、本作は拙作『つい☆ブイ!』の読者……中でも作品の深みまで知りたいコアファン向けに執筆した代物だ。
まあ、カクヨムのキャンペーンで投降作品数を稼ぐ為って目的もあるにはあるがなァ。
で、概要としちゃタイトルとあらすじの通り……
劇中で主人公の七都巳大竜が使ってる『
本編じゃ語り切れてねえ設定について雑に書き散らかして行こうって感じのヤツだわなァ。
初回……学校の授業で言うトコのホームルームやガイダンス(?)に相当する今回は、
シンズドライバーってのが具体的にどういう代物なのか、大まかな概要について語って行こうと思うぞ~。
◎基礎事項~シンズドライバーとは一体どんなアイテムなのか~
●外観
『邪悪魔神器シンズドライバー』
いかにも中二的なダサさと三大特撮的なガキ臭さを感じるネーミングだが、
大まかな外観や構造についても概ね仮面ライダーの変身ベルトっぽい見た目をしてる。
具体例を挙げるならそれこそ
横に長いバックル部分の中央にデカい円形のパーツ……全体的には横から見たドラゴンの頭を象ってるようなイメージだ。円形パーツはモロに目玉だな(気が向いたらデザイン描き起こすかも)。
ただ歴代のライダーベルトが総じて所謂正統派のカッコイイような、大体はメカっぽいデザインなのに対して、
シンズドライバーは生々しく有機的で生物チックな……生きたドラゴン、それも到底主役にはなれなさそうなおっかなくて不気味なヤツが変身ベルトになったような見た目んなってる。
ボタン・レバー操作とかアイテム換装みてーな洒落たギミックもねェし、ぶっちゃけ玩具展開に向いてねえデザインなのは間違いねえだろうな。
●機能
さてそんなおっかなくてグロい見た目のシンズドライバー……
劇中でも度々描写されてるから今更説明するまでもねぇが『装着者を七大罪の化け物に変身させる』って機能を持ってる。
七大罪には諸説あるが、ここで採用したのはごく一般的な傲慢、嫉妬、憤怒、怠惰、強欲、暴食、色欲ってパターンだな。
なんだって異世界エニカヴァーに地球の七大罪が伝わってるのか、については一応明確な理由があるんだが……まあその辺は今語る事じゃねえだろう。
といって本編にとって致命的なネタバレ情報か? ってぇとそうでもねぇんだけどさ。
変身に関する鉄則は主に三つ。
一つ、変身する姿は原則として各悪徳に応じた七種類。
二つ、変身した姿は頭、胴体、背中から生える"翼状の器官"、尻尾、最低一対以上の手足を持つ"ドラゴン(またはワイバーン)型の怪物"である。
三つ、変身中はそれぞれの姿ごとに、悪徳と関連付けて設定された特殊能力を持つ。
形態ごとの特殊能力はほぼ固定だが、変身後どんなビジュアルになるかは装着者次第……そいつ自身の趣味趣向や精神性、価値観、思想なんかに依存する。
つまり作中で大竜があんな動物と幻獣を組み合わせたような、到底ドラゴンとは名ばかりのイビツな化け物になっちまったのはヤツの趣味のせいってワケだ。
●副作用
かの偉大なる故ベン・パーカーは生前、甥のピーターに言った。
『大いなる力には、大いなる責任が伴う』ってなァ。
みんなも知ってるだろ? 知らねえってヤツぁライミ版『スパイダーマン』をとりあえず最低でも『無印』、可能なら『3』まで観ることをお勧めする。
他のでもいいぞ。ああ、でも『マダム・ウェブ』はやめとけ。私はノータッチだが見たヤツ曰く最低の駄作らしいからな。
と、話が逸れたが……要するに強い力や使い勝手のいいアイテムには大抵何かしらの副作用――大抵は使用者を苛むロクでもねぇもん――があるってワケだ。
近頃の「なろう系」だとそうとも限らねえらしいが(多分、あの手の作品が酷評されがちなのもそういう理由だろう)、マトモに評価される作品には大体当て嵌まる鉄則と言っていい。
でまあ、必然シンズドライバーにもそういう"副作用"は存在する。
まあ読者のみんなにはストレス溜めて欲しくねえから必ずしも悪いモンばっかじゃねえし、何ならその辺説明すんのめんどくさくてあんま描写できてねーんだがな……
●肉体の"最適化"
シンズドライバーの装着者が見舞われる副作用には幾つかある。
まず一つは肉体面の強化だ。これについては劇中の大竜を見てりゃなんとな~く察せると思う。
元々大竜は神々から「エニカヴァーでファンタジーやSFぽいカッコイイ暮らしができる」だけの肉体強化を貰ってたんだが、
地球への帰還もといオメガの儀遂行にはそれじゃ足りねえってコトでシンズドライバーを授かってる。
で、シンズドライバーは別段単なる怪物チックな変身ベルトかっつーとそうでもねぇ。
まずそもそも、シンズドライバーはそれこそタイフーンやアークル、または放送を控えた最新作のガヴよろしく装着者と同化して引っ剥がせない臓器の一部になる(加えて無理矢理外そうもんなら途端に自壊して装着者の体内で新しい複製を作り出すから、奪い取るとか他者に譲ったりもできない)。
んで、"臓器"になる関係上装着者の身体に馴染まなきゃいけねぇ……
ってワケで、ドライバーは装着者の体組織を"自分を使いこなすのに最適で、かつ当人の個性や生き様も阻害しないように"作り変える。
結果として運動神経ゼロの
これに伴って装着者は結構高めの不死性や、色んな術とか状態変化への耐性も得るようになる。
死にかけたハズの大竜がやけに早く退院したとか、八剱カナタに吹っ飛ばされて深手を負ってもすぐ再生したのもこの影響がデカい。
あとカクヨムのキャッチコピーにある「実質人間やめる」ってのも単なる誇張表現かっつーとそうでもねぇようで……まあ、この辺はまだ語らねえでおくとしよう。
●精神汚染
続いて代表的な副作用といえばコレだろう。
七大罪の悪徳に応じた精神汚染……例えば憤怒の形態に変身するとキレやすくなり、色欲の形態に変身するとムラムラが止まらなくなり、って具合だ。
これは主に変身中永続的に、じわじわと脳や魂を蝕む形で進行していく。
行き過ぎるとただ悪徳に苛まれて手元が狂うだけじゃ済まされなくなり、例えば幻覚を見たりで自滅しかねず、
終いには変身後も後遺症が残ったり、はたまた理性崩壊・自我喪失とかのリスクも無くはねぇから変身する時は短期決戦を心がけねーと色々ヤバくなる。
精神汚染の内訳は悪徳に準じてるが、具体的にどうなるかっつーのは無駄にバリエーション豊富で「この形態ならこの精神汚染だからまだ大丈夫」とか高括ってると中々危ねぇってワケだ。
●性格の歪曲
精神汚染と近い副作用の一つとして、装着者の性格がより邪悪に歪んでくってのもある。より厳密には七大罪由来の欲望を満たそうと積極的になるって感じか。
といっても基本的な性根の部分は変わんなかったりするし、見方によっちゃ「敵に無用な情けをかけなくなる」「地位や金銭、休日を求める余り労働意欲が増し、仕事の能力も上がる」とかメリットもあるにはあるが……まあ、あんまいいモンじゃねえだろうな。
●不妊
心身が強化され不死性までをも獲得する以上、一個体の生命体としてより優れた存在になってくワケだが……一個体の生存にのみリソースを割く関係なのか何なのか、シンズドライバーの装着車は遠からず繁殖能力を喪っちまう。
と言っても生殖器が無くなるとかそういうワケじゃない。寧ろ色欲を満たそうとする関係上その心身は「装着者にとって理想的な性行為ができるように」アップグレードされていくからな。
ただ女は妊娠できなくなり、男も女を孕ませられなくなるって話だ。
あるいは色欲(また、他の悪徳由来の欲望)を満たす為に「妊娠して身重になるリスクを回避する」とか「育児での諸々の負担を減らす」みてーな意図によるもんかもしれねーが……どの道ロクなもんじゃねえわなァ。
●延々何かと敵対し、殺傷・破壊し続ける運命に囚われる
第三部『スターダストクルセイダース』以後『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズに登場する超能力・
個々の意思と関係なく運命的に引かれ合い、自然と集まっていくモンだとされているが……ことシンズドライバーの装着者もある意味じゃ彼らと似たような、かつもっと悲惨で悪質な宿命を背負わされちまう。
具体的には「命が続く限り延々と、常に何かしらの敵と戦わなきゃいけなくなる」「敵が現れたら勝つまで終われない」「定期的に最低限、敵対する何かを殺害・破壊しなきゃいけない」って感じのヤツだ。
シンズドライバーの装着者になったが最後、そいつは何かしらの敵との戦いを強いられる。そんで敵との戦いはドライバーの装着者が勝つまで終わらねェ。
和睦とかで勝敗を有耶無耶にしようにも、結果的に運命だか因果律だかが捻じ曲げられる関係上、最低限の殺生は余儀なくされちまう。
しかも「命が続く限り」とは書いたが、先に述べた通り装着者は肉体強化の影響で実質不老不死になっちまう。つまり戦い続ける宿命は永遠に終わらねーってこったな。
こんな感じで、他にも多分色々と、ロクでもねぇ機能満載のシンズドライバー。
断じて「主人公に破格の超能力を与えるだけの、ご都合主義のチートスキル的アイテム」なんかじゃねえってのは理解しといて欲しい。
◎踏み込んだ話~本編外のアレコレ~
●誕生経緯
シンズドライバーを大竜に与えたのが異世界エニカヴァーを仕切る『ヴァルスメイト神議会』って神々の集まりなのはみんなも知ってるよな?
とすると必然、シンズドライバーも神々が作ったんじゃねーのかとイメージしがちだろうが……実の所こいつの作り主は神々じゃねぇ。
どころか神々でさえドライバーを保有しこそすれ機能やらの全容解明には至ってなくて、未だに研究を進めてる最中だ。
……そんなもんを異世界から召喚した人間に託すなって話だが、ぶっちゃけりゃ装着者を実験台にしたデータ集めってのが実態だわな。
あとシンズドライバーは量産されてて複数存在するとか(神々が保有できてるのは大体その内の半分以下に過ぎねぇ)、
模倣品だかなんだか知らんがコンセプトや機能の似た別なアイテムがあるとかそういう話もあるが……あんま長引いてもアレだしこの辺は割愛するぞ。
●内部構造と"挙動"について
神々さえ全容を解明しきれず未だに研究中のシンズドライバーだが、断じて何もわかってねえなんてバカな話もねぇ。
例えばその内部構造についてはわりと明らかになってるんだが……「有機的なのは見た目だけで中身は単なる機械だろう」って当初の仮説を裏切るが如く、分解すると明らかに生命体としか思えねぇような部位が発見された。
ここから神々はシンズドライバーやその類似機について「変身アイテム型のサイボーグ」とする説を有力視してるらしい。
更にはその仮説を証明するみてぇな逸話が幾つもある。
例えば独りでにガッツリ動き回るとか、自我を持ってるらしく装着者を選り好みするとか(動き回るのも装着者を探すためだとか)、
自我云々から派生して「気絶した装着者を守るべくその身体を乗っ取り変身してまで敵と戦った」「装着者の脳内に直接語り掛けて使い方を指導した」「ぼっちだった装着者の精神的な支えになろうと魔法少女のマスコット的な喋る分身を作り出した」なんて事例さえあるほどだ。
とすると今後、大竜の装着するシンズドライバーにも何かしらの変化が起こったっておかしくはねぇわな。果たしてその変化が奴にとって好都合かはわからんがね……。
といった所で長くなっちまったが、今回のエッセイはここまでにしよう。
次回からはいよいよ大竜がシンズドライバーで変身する各形態について個別に解説していくぞ。
今回ほど無駄に長ったらしくはならねぇ予定だから、また付き合ってくれると幸いだ。
では諸君、また次の更新で遭おうぜ……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます