同じ高校に行きたいな

「今、ふたりは中2でしょ~」

「そうだね~」


「そしたら~、高校は同じとこに行きたいよね~」

「そう?」


「そうだよ~、ぜったい同じ高校に行きたいさーっ!!あやなっちは、そうじゃないの~?」

「え?」


「だから~、あやなっちは、うちといっしょに同じ高校に行きたいでしょ~、ねっ、行きたいよね~」

「うんっ、まあ...」


「まあ...じゃないでしょ~、ぜったい同じ高校に行くって言いなさいっ!」

「...はなっちと同じ高校に行く!」


「よしっ!決まった!ふたりそろって、同じ高校に行くんだからねっ!約束だからねっ」

「うんっ、わかった...約束する...」



「うちは首里高校の工芸科に行きたいんだけど、あやなっちも、そこにする?」

「工芸科?」


「うんっ、伝統工芸とかを学ぶやつ」

「そっか...それでも、いいかも?...」


「ほんとー?」

「伝統工芸にもめっちゃ興味あるから、そこで研究するのも、いいかなー」


「よ~しっ!いっしょに合格するさーっ!」

「おおーっ!」


「やったあ!これで高校生までは、いっしょにいられるっ!...そのあとは芸術大学にでも、いっしょに進学するか!」

「芸術大学?」


「そう!芸術大学に進学して、いっしょに、芸術をやるのっ!ふたりで!」

「うちも?」


「そうだよー、もちろんっ!地球で、芸術を学びなさいっ!」

「そっか...芸術もいいかも...」


「でしょ~!決まったさー!これで大学生までは、いっしょにいられるさー」

「あはは...」


「ついでに、ふたりで、芸術大学の大学院にでも行くかっ」

「大学院?」


「そう!大学院で、ふたりで、芸術の研究を続けるのっ!」

「あ、それも、いいかもー」


「そうでしょー、そして、そのあと、大学で研究・創作しながら、講師、助教授、教授に、ふたりで、いっしょに、なっていくかー!」

「大学で研究を続けていくんだねっ?!」


「そうだよー!ふたりで!...ふたりいっしょに!」

「そっか...めっちゃいいかも...」


「そうでしょー!ずっと、いっしょにいられるさー!」

「いられるねー」


「そもそも、あやなっちは勉強熱心なんだからっ!」

「うんっ、それもいいかもしれない」


「そして、そのあとは...」

「そのあとは?」


「結婚...?」

「結婚?」


「きゃあああ、言っちゃったーー」

「あはは...」


「ずっと、いっしょにいられるねっ」

「そうだねー」

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