同じ高校に行きたいな
「今、ふたりは中2でしょ~」
「そうだね~」
「そしたら~、高校は同じとこに行きたいよね~」
「そう?」
「そうだよ~、ぜったい同じ高校に行きたいさーっ!!あやなっちは、そうじゃないの~?」
「え?」
「だから~、あやなっちは、うちといっしょに同じ高校に行きたいでしょ~、ねっ、行きたいよね~」
「うんっ、まあ...」
「まあ...じゃないでしょ~、ぜったい同じ高校に行くって言いなさいっ!」
「...はなっちと同じ高校に行く!」
「よしっ!決まった!ふたりそろって、同じ高校に行くんだからねっ!約束だからねっ」
「うんっ、わかった...約束する...」
☆
「うちは首里高校の工芸科に行きたいんだけど、あやなっちも、そこにする?」
「工芸科?」
「うんっ、伝統工芸とかを学ぶやつ」
「そっか...それでも、いいかも?...」
「ほんとー?」
「伝統工芸にもめっちゃ興味あるから、そこで研究するのも、いいかなー」
「よ~しっ!いっしょに合格するさーっ!」
「おおーっ!」
「やったあ!これで高校生までは、いっしょにいられるっ!...そのあとは芸術大学にでも、いっしょに進学するか!」
「芸術大学?」
「そう!芸術大学に進学して、いっしょに、芸術をやるのっ!ふたりで!」
「うちも?」
「そうだよー、もちろんっ!地球で、芸術を学びなさいっ!」
「そっか...芸術もいいかも...」
「でしょ~!決まったさー!これで大学生までは、いっしょにいられるさー」
「あはは...」
「ついでに、ふたりで、芸術大学の大学院にでも行くかっ」
「大学院?」
「そう!大学院で、ふたりで、芸術の研究を続けるのっ!」
「あ、それも、いいかもー」
「そうでしょー、そして、そのあと、大学で研究・創作しながら、講師、助教授、教授に、ふたりで、いっしょに、なっていくかー!」
「大学で研究を続けていくんだねっ?!」
「そうだよー!ふたりで!...ふたりいっしょに!」
「そっか...めっちゃいいかも...」
「そうでしょー!ずっと、いっしょにいられるさー!」
「いられるねー」
「そもそも、あやなっちは勉強熱心なんだからっ!」
「うんっ、それもいいかもしれない」
「そして、そのあとは...」
「そのあとは?」
「結婚...?」
「結婚?」
「きゃあああ、言っちゃったーー」
「あはは...」
「ずっと、いっしょにいられるねっ」
「そうだねー」
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