あやなっちの星
「あの輝く星?あの星は、あやなっちの星...?」
「あれはセトニャン星...うちは、あの星から来たの...」
「えーっ、ほんとー?」
「ほんとだよ」
「うわ~、あやなっちは、あの星からやって来た宇宙人なの?」
「そうだよ」
「すごいーっ!ほんとに宇宙人と会えるなんて...今まで、ずっと、宇宙人っているのかな~って思ってたけど、ほんとにいるなんて~」
「えへへ...」
「天の川の、川沿いにある星なのー?」
「そうだよー」
☆
「え~、でも、今まで、宇宙人って、まだ、地球では、知られてないよね?」
「地球上で出会った人には、最後に、その人の記憶を消してるからねっ」
「宇宙人と出会った記憶を消してるの?」
「そうだよ」
「てことは...うちも、あやなっちと出会った記憶は、最後には消されるってことなの?」
「うんっ、はなっちの記憶を消してから、うちは、うちの星に帰ることになってる...」
「ってことは...あやなっち、ずっと地球にいれば、いいんじゃないのー?」
「え?」
「だから~...あやなっち、あの星に帰らなくても、ずっと地球にいればいいってことだよ~」
「まあ、うち、地球にいる間は、はなっちの記憶は消さなくてもいいっちゃ、いいけども...」
「そうでしょー!あやなっち、しばらくずっと、地球にいなよー」
「しばらくって...?」
「う~ん、そうだな~...あと100年くらい...」
「え~...あと100年、地球にいるの~?うち~?」
「そうだよ~、そうしなよ~」
「...そうだね~、それくらいなら、地球にいてもいいかもな~?」
「やったあ!じゃあ、まだしばらく、あやなっちといっしょにいられるね~」
「そうだね~、しばらくは、いっしょにいられるね~」
「やったあ!よかった~!約束だよ~」
「うんっ、たぶん...大丈夫...」
「ほんとー?」
「うんっ...」
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