転校生のきみ～きみとの宇宙的な癒しのひととき

西表島の星とシークヮーサー

｢うわ～、あやなっち見て～、すごい星だよ～｣

｢きれいな星空...｣

｢天の川も、あんなにはっきり見えてるね～｣

｢こっちでも、天の川っていう表現をするのは、いっしょなんだね～｣

｢沖縄でも天の川って言うよ。あやなっちの前の中学でも天の川って言ってたってこと～？｣

｢そうだよ、はなっちー｣

｢まあ、たぶん、沖縄以外でも、天の川って言ってるんだねー！あやなっちー｣

｢うんっ、天の川って言ってる...｣

｢全国共通だあ！｣

｢全世界、全宇宙、共通だあ！｣

｢全宇宙だなんて、あやなっちも、おおげさんだからっ｣

｢たぶん、もしかしたら、全宇宙、共通なんだろうな～って思ってねー｣

｢調べてみてよ、あやなっち！全宇宙、共通なのかどうか｣

｢うんっ、そうだねー、調べてみたいっ｣

☆

｢はいっ、あやなっち！シークヮーサー･ジュース｣

｢あ、ありがと～、はなっち！｣

｢シークヮーサーは飲んだことないんじゃないのー？前の中学とかでも...｣

｢うんっ、初めて飲む味...｣

｢どう？｣

｢甘酸っぱくて、めっちゃ爽やか！美味しい～っ！これは、もっと、広めたい！｣

｢そうでしょー、沖縄ならではの味｣

｢うんっ、ほんと、そうだよねー。シークヮーサーをもっと研究してみたいっ｣

｢夏休みの自由研究のテーマにすれば？｣

｢たしかに...自分の自由な研究テーマにしてみたい感じだー。たしか、ノビレチンを豊富に含んでるはず...｣

｢なに、それ？｣

｢シークヮーサーに含まれる成分｣

｢なんで知ってるの？｣

｢果実、好きなんだー。ポンカンに近い...｣

｢あ、瀬戸内だからか。瀬戸内海にも果実豊富だもんね～。ミカンとかレモンなんかの柑橘｣

｢そうだよねっ。シークヮーサーも好きになっちゃったよーっ｣