まっすぐな道

「中学から家までは、このまっすぐな道を行くんだよ」

「たしかに、まっすぐだね」


「白熊さんにも、わかりやすい道だね~」

「わたしにも、わかりやすい道...」


「だから、中学までは、迷わず行けるねっ」

「わたしも迷わない...」


「ただ、左にボーリング場の見えるあたりに来たら、道路を渡る時、注意ねっ」

「えっと...なぜ?」


「大通りだから、気をつけて、渡ってね~」

「気をつけて、渡ると...」


「あとは、まっすぐ歩いていけば、いいよ~」

「あとは、まっすぐ歩く...」


「そして、うちは、ここで道を右に曲がるんだ」

「右に曲がる」


「あ、でも白熊さんちは、まだしばらく、まっすぐでしょ」

「あ、そうだった」


「じゃあ、また、あしたね~」

「勉強になったよ~」


「何の?」

「道の...」


「あ、道ねっ...笑...じゃあね~」

「じゃあね~」

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