『救いの神』

やましん(テンパー)

『救いの神』


 あるひのこと、夕暮れ迫る、あまりに暑すぎの夏であります。


 まーやーしんさんは、大きなお池の畔に来ておりました。


 『ああ、この世に、わが、幸せはなかった。もはや、これまでか。さいごに、おせんべ🍘を頂こう。』


 なにやら重たい鞄から、大好きなおせんべを取り出したのです。


 『いたらきます。』


 その、刹那、池の中から、恐るべき、ひとくい毒蛇が飛びかかってきたのであります。


 『しね、やーまーしんさん。』


 毒蛇さんは、大きなお口を開けて、叫びました。


 まーやーしんさんは、とっさに、やたら重たい鞄を振るいました。


 すると、『ばきっ』、と音がして、ひとくい毒蛇さんは、巨大な放物線を描きながら、お池の真ん中まで飛んで行きました。


 『や、やぶれたり〰️〰️〰️😦』


 ぼちゃん。


 『あ、しずんだ。』


 まーやーしんさんは、そうして、こう呟いたのです。


 『あんなのがいたら、飛び込めないよなあ。』



 そうして、静かに去ってゆきましたとさ。  ぽ。


 あ、人違いだったらしい、とか。



        

🌁🌁🌁🌁🌁🐍ヌシレス🌁🌁🌁🌁🌁



 

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『救いの神』 やましん(テンパー) @yamashin-2

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