未来、科学少女、愛&愛美

川崎ヒロト

第1話、未来、科学少女、愛&愛美

未来、科学少女、愛&愛美




近未来な世の中、、、、





科学が進化した、近未来な世界、、昔は不可能だと思った事が次々と叶う世の中、、今は22世紀、、、アニメや映画、、空想でしか叶わないと思った魔法みたいな事が現実に起こる未来、、、



とある、日本の中央に近い大都会での物語である、、、主人公は、かわいい双子の女子高生、、、しかし中身はそこらの科学者をしのぐ頭脳を持った科学少女なのだ、、、


愛(あい)&愛美(あみ)、、それが彼女達の名前である、、、


お父さんの亜土夢(あとむ)、、はいたって普通の男で、とても優しい、、愛も愛美も大好きである、、問題はお母さん、、信じられないけど、、昔はAIアンドロイドだったの、、、、、本当よ、、、お母さんは凜(りん)ちゃんと自分で言ってるわ、、魔法の様な科学の力で本当の人間になれたって言ってるけど、、、、にわかに信じられないわよね


「私は、、葵(あおい)の、おばちゃんが、言ってるから信じるわよ、、」、、妹の愛美は、国のAIアンドロイド科学庁中央局に勤める、科学者で医者でもある、葵を崇拝している、、葵のおばちゃんはお母さんの凜ちゃんの自称従姉妹で、唯一の身内でもあるのだ、まあ、凜ちゃんお母さんには、双子のお姉さんがいるらしいが、映像でしか会った事がない、、、


「、、、科学が進化した世の中でも、本当かしら、、、愛も、葵のおばちゃん好きだけど、、、そんな事可能なの、、」


「愛、、あなたも、、葵のおばちゃんの科学ラボで、いろんな装置を見てるし、科学の不思議を教えてくれたのも、葵のおばちゃんなのよ、、、」、、愛美は、不満そうに愛に言った、、、


「そうね、、魔法みたいな道具もいっぱいあるから、、可能かもね、、」


「そうよ、、それを使って、、いろんな問題を解決したじゃない、、私達は、未来科学少女、愛&愛美なのよ、、」


「、、、、愛美、、そのネーム、、ダサくない、、、一昔前の感じだよ、、」


「あら、、愛だって、、ダサいって死語じゃないの、、、今どき使わないわよ」


「、、、まあ良いわよ、、そのネームで」



愛と愛美のお家は、、葵のおばちゃんの家の隣で、葵のおばちゃんの家ほど、おおきくないが、、そこそこ、立派なお屋敷である、、


亜土夢お父さんと凜ちゃんお母さんは、以前は小さなワンルームのマンションで暮らしていたらしいが、、亜土夢お父さんが、ゲーム会社から独立して、自分の会社を設立すると、瞬く間に大きくなり、葵のおばちゃんの家の隣に家を建てたみたいだ、、この家で私達は生まれたんだよ、、、


私達の名前は、、亜土夢お父さんと凜ちゃんお母さんと葵のおばちゃんがつけてくれた、、、元々、葵のおばちゃんの従姉妹の双子の名前が愛と愛美だったの、、小学生の時に病気で亡くなったみたい、、、


さてと、長い説明は終わりよ、、、


愛と愛美は、金曜日の授業が終わり、2人仲良く、自宅に向かった、、、


「ねえ、、愛、、今日はどうする、、」


「、、、どうするって、、考えていないけど、、」


「ほら、、葵のおばちゃんが新しい、発明品があるって言ってたよ、、愛だって興味津々だよね、、、」、、愛美はニコッと笑って言った


「もう、、愛美は、凜ちゃんお母さんと同じね、、、何でも興味津々で、体験しようとするから、、もっと慎重にならないと」、愛は諭すように言った、、、


「え~、、愛美は、凜ちゃんお母さんよりしっかりしてるよ、、」、、愛美は不満そうに言った、、、


「あら、、あなたの大好きな葵のおばちゃんも、愛美はちゃんは、凜ちゃんお母さんと似てるって言ってたわよ、、、」


「、、、、そうなの、、、でも、酷い、私は凜ちゃんお母さんみたいにポンコツじゃないわよ、、、凜ちゃんお母さんはかわいいけど、、、」、、愛美は不満そうに言った、、、


「、、、そんなとこが、亜土夢お父さんは好きじゃないの、、、ポンコツな凜ちゃんお母さんが、、」、、愛は、冷静に分析していた、、、


2人は、、、話してる内に、自宅の前に着いた、、


家の正面入口の門を空間タブレットでセキュリティー解除して開けて、中庭を抜けて、玄関に着くと、、、「、、凜ちゃんお母さん、、ただいま、、」、、と愛美は玄関を開けた、、、そこに凜ちゃんお母さんが、配膳ロボットと立っていた、、、


「凜ちゃんお母さん、、何、持っているの」


「おかえり、、愛、、愛美、、ええとお茶するかなと思ってポットよ、、今配膳ロボットにキッチンに行ってもらおうとしたのよ」


「あのね、、凜ちゃんお母さん、、とりあえず着替えて、宿題を済ませたら、、葵のおばちゃんの研究ラボに行くから、お茶はいらないわよ、、、」


「え~、、せっかく凜が用意したのに、おいしいお菓子もあるのよ、、」、、凜ちゃんお母さんは寂しそうに言った


「もう、、、後で、亜土夢お父さんと食べたら良いじゃない、、」


「そうね、、亜土夢が帰って来たら食べるわ、、、」、、凜ちゃんお母さんはニコッと笑って言った


愛と愛美の部屋、、、


2人は着替えると、、さっそく宿題をやった、、、「もう、、こんなの簡単すぎよ、、もっと難しい問題出してよ」、、愛美は文句を言いながら、ほんの5分程度で宿題を片付けた、、、


その横で、愛は、まだ宿題をやっていた、、すると、愛美が、、「愛、、まだやっているの、こんな小学生に出すような問題なのに」


愛美は、、愛の宿題を見て驚いた、、「えっ、愛、、何をやっているの、、、」


「えっ、、、逆に、先生に問題を出しているのよ、、大昔の、アインシュタインが考えた一般相対性理論と特殊相対性理論の違いを述べよって、、、」


「愛、、あんたまた嫌がらせなの、先生に怒られるよ、、」、、愛美は、懲りないなと、愛を見ていた、、、


「さてと、、宿題も終わったし、、葵のおばちゃんの研究ラボに行こうか、、」、、愛は椅子から立ち上がった、、


「楽しみだな、、葵のおばちゃんの新しい、発明品、、どんなやつかな、、」

愛美は、ワクワクしていた、、





葵のおばちゃんの発明品、、、





葵のおばちゃんの、研究ラボは、葵のおばちゃんの大きな屋敷の隣にある、、、元々は葵のおばちゃんの叔父さん、、、世界的にも有名な科学者の物だったが、亡くなって、今は葵のおばちゃんが承けついてる


その、研究ラボは、大きく、巨大な建物で国の管理下に置かれてあるため、多くの人達が出入りしている、、、警察や、科学者、国の偉い人など、


凜ちゃんお母さんも関わっているけど、、、

、、、知りたくないわ、、、


そんな所に、女子高生の私達が入れるって不思議と思うよね、、、愛と愛美も科学者だからよ、、、


自宅と、葵のおばちゃんの屋敷は、ゲートを挟んで隣のため、、2人は、まず、葵のおばちゃんの屋敷を横切ると、研究ラボの入り口に着いた、、、


入り口には、常駐の警察が数名いた、、


「もう、いくら厳重警備だからって、入る度に、いちいち本人確認しないと入れないから、面倒くさいわ、、」


「もっと、最適化しないと、、最先端の科学ラボなのよ、、、」、、、2人は文句を言いながらゲートを通過した、、


科学研究ラボ、、、


研究ラボには、たくさんの人が、忙しそうにしていた、、、


大きな建物の中央に、葵のおばちゃんの専用の研究室がある、、


愛が、認証システムに手をかざすと、、研究室のゲートが開いた、、、


研究室の中央には、葵のおばちゃんが、立っていた、、、「あっ、、やっと来た、、愛ちゃん、愛美ちゃん、、今日もかわいいね、、本当に凜ちゃんそっくりになって、」


「えっ、、、葵のおばちゃん、、見た目だけよ、、中身が一緒なのは、愛美だけよ」


「え~、、愛、、ずるい、、私も見た目だけよ、、中身は葵のおばちゃんだもの、」、、愛美は不満そうに言った


「まあ、、かわいいのは良いことよ、、2人を叔父様にも見せたかったわ、、叔父様の子ども愛と愛美そのものだもの、、」


「叔父様って、、この研究所を作った人よね、、、凜ちゃんお母さんのお父さんでしょう、、、」


「そうよ、、世界一有名な科学者よ」


「、、、ふむふむ、、じゃあ愛美はおじいちゃんの血を引き継いだのかな、、」


「愛美、、おじいちゃんは、そんなにそそっかしいの、、、愛美は、凜ちゃんお母さんなんだから、、、」


「、、、、愛美は、凄い、科学者なんだよ、、愛には負けないからね、、」


「はいはい、、、、お互い頑張ろうね、、」


「、、、、本当に、、あなた達を見てると私の従姉妹の愛や愛美が生まれ代わったのかと思うわ、、、」、、葵のおばちゃんは、懐かしそうに言った、、、


すると、、愛美が、、「葵のおばちゃん、、愛と愛美は、新しい発明品を見に来たんだよ、、、」



「あっ、、、そうだったわね、、、」、葵のおばちゃんは、、研究室の奥の方から、道具を出して来た、、


それは、メガネと小さな球体、、「ええと、葵のおばちゃん、、これ何なの、、」、、亜美は不思議そうに聞いた、、


「簡単に言えば、意識転移装置、この球体がアバターで、使用者の目になるわよ、、ここにいながら、自由にどこでも行けるわよ、、このメガネをかけると、自分がそこにいるような錯覚を起こすわよ、空間モニター画面で他の人も見ることが出来るのよ」


愛は驚き、、、「葵のおばちゃん、、それは凄い発明だわ、、、この世の中には足の悪い人もいるし、、自力でいろんな所に行けない人もいるわ、、その人た達にとって凄い発明だわ、、、」



「、、、そこで、、愛ちゃんと愛美ちゃんに、体験して、、改善点を見つけて欲しいのよ、、、」、、、葵のおばちゃんは、ニコッと笑って言った


「じゃあ、、愛美、先にやって良いよ、、」


「えっ、、、愛こそ、お先にどうぞ、、」


「愛美は、葵のおばちゃん発明品、興味津々って言ってたでしょう、、、」


「、、、、、わかったわよ、、やれば良いんでしょう、、」、、、愛美はしぶしぶ、メガネの様な物をかけた、、


「愛美ちゃん、、メガネの横のスイッチを押して、作動するわよ、、」、、愛美はスイッチを押した、、「あっ、視線が変わった」


「愛美ちゃん、自分の姿を想像してごらん」


「ええと、こうかな、、」、、すると目の前の球体が愛美の体になった、、、


「えっ、、、愛美が2人いるわ、、」、、愛は驚き、、もう1人の愛美に触ると、通り抜けた、、、


「愛ちゃん、、それは3Dホログラムで3次元の映像を映し出すの、、まあ、アバターの様な者よ、映像だけど本体化することも出来るわよ、、触ったり、物を持つことも可能だわ、愛美ちゃん頭で思ったとおりに動かして、」


愛美は、前に歩けと思った、、すると愛美のアバターは歩き始めた、、、「わあ~凄い」

愛美は思わず叫んだ、、


するとアバターも、、「わあ~凄い」としゃべった、、


「愛美ちゃん、アバターは言葉も話せるのよ、、相手と会話も出来るわよ、、あっ、ちょと浮かんでみて、、」


愛と愛美は驚き、、、「えっ、葵のおばちゃん、空も飛べるの、、」


「そうよ、、この球体がね、、アバターの状態で飛んだらニュースになるからアバターでは飛ばないでね、、人が見てない所なら良いけど、、、」、、葵のおばちゃんまたニコッと笑って言った、、、


愛美が上を見るとアバターも上を見て、、、次の瞬間アバターは浮いた、、


「わあ~、、本当に浮いたわ、、まるで自分が飛んでいるみたいな感じだよ、、」、、愛美は興奮して言った、、


側で見ていた愛も、、、「愛美、私にも貸してよ、、」、、、すると葵のおばちゃんが、もう1個同じ物を出した、、、


「ほら、愛、、あなたの分よ、本当に従姉妹の愛ちゃんと似て、慎重なんだから、」


「、、、そうなの、、葵のおばちゃんの従姉妹も確か愛と愛美だったよね、、」、、愛は葵のおばちゃんに聞いた、、、


「そうよ、、あなた達は、2人の生まれ変わりかも知れないわ」


「愛も、早くメガネをかけて、アバターを動かしてよ」


「はいはい、、、もう、愛美はせっかちなんだから、、、」、、、愛もメガネを装置して自分の姿を想像した、、すると、愛のアバターが現れた、、


2人は、自由にアバターを飛ばし、簡単に操作した、、、2人で手を繋いで飛ぶ事も出来た、、、「あっ、、、本当に触れるし感触も感じるわ、、本当に愛の手を触っているみたいだわ、、、」


「さすがね、、簡単に操作するなんて、頭が良いだけじゃなく、反射神経も良いのね、、凜ちゃんと同じね、、、」


「えっ、凜ちゃんお母さんは、運動神経良いの、、おっとりしてるけど、、」


「あたりまえでしょう、、頭も運動神経も全て、、良いに決まっているわよ、、特別なんだから、、、信じられないと思うけど」


「、、、別に、、凜ちゃんお母さんの秘密は知らなくて良いよ、、」、、愛は、暗黙の了解の様に話した、、、愛美もうんうんとうなずいた、、、


「そうね、、世間はそんな話、信じないから、、一部の人間しかね、、、国の重要事項だから、、もう凜ちゃんを人間にした、装置も稼動することは無いからね、、」、、葵のおばちゃんは、それは昔の事と懐かしそうに話した、、、


愛と愛美はしばらく、その発明品で、楽しんでいた、、、「凄いわね、、完全に操作出来ているわよ、、、」、、葵のおばちゃんは、愛と愛美の順応性の凄さに驚いていた、、


「愛、、愛美、この製品でしばらくモニタリングして、、改善点があれば教えて欲しいの」


「えっ、、、葵のおばちゃん、、これ、愛美達がもらって良いの、、」


「愛美、、葵のおばちゃんはモニタリングしてと言ったのよ、、」


「愛ちゃん、、愛美ちゃん、、それはあなた達にあげるわよ、、もっと簡単な物にして一般的な感じで世の中には出すのよ、、」


「そうね、、改善点としては、犯罪で仕様出来ない様にしないと、、」、、愛は、すぐに改善点を言った


「あっ、、、愛、、今、愛美も言おうと思ったのよ、、もう、先に言うなんて、、、」

、、愛美はおもしろくない顔をした、、


「そうね、、犯罪に使用されたら問題ね、、体の不自由な人に出かける楽しみを味わってもらおうとしたのに、、悪用されたら残念だわ、、、」


すると、愛美が得意気に、、、「葵のおばちゃん、、アバターは本人の姿にしか出来ない様にしてしまえば、今はどこにでも監視カメラがあるし、犯罪者識別装置もあるから自分の姿で堂々と犯罪を犯そうと考えただけで、すぐに捕まるわよ、、」


「そうね、、もっと簡易的な物にすれば、大量生産も出来るかもね、、」


愛と愛美は、葵のおばちゃんから渡された、発明品を持って、お家に帰ることにした


愛と愛美のお家、、


「愛、、これ、どうやったら有効活用できるかな、、、」


「まあ、、ゆっくり考えれば良いんじゃないの、、、」


すると、凜ちゃんお母さんが、、「愛、、愛美、お父さんが帰ってきたわよ、、」


愛と愛美は急いで、リビングに向かった


リビングには亜土夢がいた、、、「あっ、、愛ちゃん愛美ちゃんただいま、、、」


「パパ、、、お帰りなさい、、」


「亜土夢お父さん、お帰りなさい」


「あっ、愛美、愛、お土産だよ、、新しいゲームが出たんだよ、、」


「えっ、、これ、今コマーシャルでやっている、最新の3D空間ゲームじゃない、、、」


「うん、、うちの会社で作った3D空間ゲームだよ、、愛も愛美も気に入ると思って、持って来たんだ、、、」


「そうなの、、亜土夢お父さんありがとう」

愛と愛美は、満面の笑みで微笑んだ、、、


「パパ、、大好きだよ、、」、、「もう、、愛美、、私が亜土夢お父さん、一番好きなの、、」、、「違うよ愛美がパパ、一番好きなの」


「、、もう、、亜土夢を好きなのは凜ちゃんなの、、2人とも邪魔しないで、、」


「凜ちゃんお母さん、、パパは愛美が一番好きなのよ、、、」、、「えっ、違うよ亜土夢お父さんは愛が一番好きなの、、」


「ええと、、みんな、かわいくて大好きだよ、、、ねっ、、凜ちゃん、、」


「、、、凜は大人だから、、わかっているわよ、、亜土夢が、一番好きなのは凜だって」


「凜ちゃんお母さん、、違うよ、、」、、愛と愛美は、不満そうに言った


「ええと、、みんな、かわいくて大好きだよ、、、はあ~、、いつもながら、、大変だ、、同じくらい好きなのに、、、」

、、亜土夢は、ため息をついた、、、






学校の怪談、、えっ、22世紀に、、






月曜日の朝、、、


愛と愛美は、早く起きて、、身の回りの、、発明品を、見ていた、、、「ええと、、大丈夫ね、、おかしな事は起きていないわ、、」


「もう、、凜ちゃんお母さん、たまにお掃除するから、勝手に触らないでと言っているのに、、動かすから、、危険な物もあるのよ」


「そうね、、でも、そんな物が、女子高生の部屋に有ること事態、おかしいのよ、、」

愛は、ニコッと笑って言った、、


「あら、、愛、、私達は、普通の女子高生じゃないのよ、、未来科学少女、愛&愛美なのよ、、自覚あるの、、」、、愛美は得意気に言った、、、


「、、、愛美、、朝からうるさいわよ、、、はずかしいから、みんなの前では言わないでね、、、、」


「え~、、良いネーミングだと、思うけど」

愛美は不満そうな顔をした、、、


「はいはい、、朝ごはんを食べて、学校に行くわよ、、」、、そう言うと、愛は部屋から出て行った、、、「愛、、待ってよ、、」

愛美もあわてて追いかけた、、


リビングでは、、凜ちゃんお母さんが、朝ごはんを食べていた、、、「あっ、、愛、愛美、、ご飯を食べてから起こしに行こうと思っていたのに、、、」


「凜ちゃんお母さん、、もう、7時半過ぎているのよ、、、これから起こしたら間に合わないでしょう、、それに、自分達で起きれるから、、良いのよ、、」


「え~、、そうなの、、でも、子どもを起こすのはお母さんの仕事なんだよ、、」


すると、愛美が、、「凜ちゃんお母さん、、もう、私達は高校生なの、、子どもじゃないから、、起こさなくても良いのよ」


愛と愛美は、リビングのテーブル席に着くと朝ごはんを食べた、、、「あっ、おいしい、、これ亜土夢お父さんが作ったでしょう、、、」


「えっ、、今日はパパが作ったの、、じゃあ、おいしいに決まっているわ」、、愛美はニコッと笑って言った


2人共、、お皿の朝ごはんをきれいに食べた、、それに見た凜ちゃんお母さんは「え~、、凜が作った時は残すのに、、愛も愛美も酷い、、凜ちゃん泣きそうになるよ」


「あのね、、凜ちゃんお母さん、、亜土夢お父さんにもう少し料理を習ったら」


「えっ、、凜も亜土夢が作った方がおいしいから別に良いよ、、」、、凜ちゃんお母さんはニコッと笑って言った、、、


「、、、、ダメだ、、、」


愛と愛美は、、学校に行った、、、


授業の前の、ホームルームで、先生は泣きそうになって、愛に言った、、、「高橋さん、、宿題の答えは合っているけど、、これは何、どうして先生を、いじめるの、、」


愛美は思った、、「ああ~あ、、愛の悪い癖だよ、、先生も大変だわ、、その点、愛美は優しいよ、、」、、、「愛美さん、、あなたもです、、どうして答えにこんなに複雑な式を書くの、、これは学会で発表することよ」


「えっ、、、まだ、未発表だったの、、遅れているわね、、」、、愛は思った、、「愛美だって同じじゃない、、」


「2人とも先生を、いじめて楽しいの」


「先生、、そんな事、ありません、、ええと問題が簡単過ぎて、、手応えがなくて少し、、手を加えただけです、、、」


「ああ~、愛、、フォローになってないわよ、、、わかりやすく言わないと、、」

と、、言っている愛美も同じ穴の狢である


午前中の授業が始まったが、、愛と愛美は、つまらなそうに聞いていた


午後、、ランチの時間、、女子校のきれいなフルオート、カフェテリアで、みんな、優雅なランチを食べていた、、愛と愛美は、端の方のテーブル席でランチを食べていた、、、

隣で座っていた、、クラスメートの女の子達が、、ざわついていた、、


すると、クラス委員長の木下さんが、愛と愛美の側に来て、、、「ねえ、、愛、愛美、、知っている、、、」


「えっ、梓(あずさ)、何、、」


「ちょっと、こっちのテーブルに来て、、」


愛と愛美は、みんながいるテーブル席に移動した、、、


「愛、、愛美、、ねえ、聞いた、、」


「だから、、、知らないわよ、、」


「学校の怪談よ、、」、、、女の子たちは、真剣な顔で言った


「え~、、今時、、この学校は新しいのよ、、22世紀にお化けや幽霊なんて、、」


「もう、、他のクラスでも、この噂で持ちきりよ、、昨日だって部活で遅くなった女の子が怪しい音を聞いたって、、」


「えっ、、、部活で遅いって言ってもまだ、夕方でしょう、、、」


「警備のロボット管理のおじさんも、夜中に聞いて、、具合が悪くなって休んでいるそうよ」、、女の子達は、本当に怖がっていた、、、


「それに、最近いろんなクラスで、私物が無くなったそうよ」


「じゃあ、、泥棒じゃないの、、」


「この学校は、セキュリティは万全なのよ、、監視カメラに何も映っていないみたいよ、、、絶対、幽霊の仕業よ、、今では昼間だって変な物音が聞こえるって」、女の子達は、心配そうに話した


「幽霊やお化けが昼間、出歩くかしら」、愛と愛美は、首をかしげた、、


「きっと、ポルターガイスト現象なのよ、、呪われているんだわ、、」

女の子達は、ざわついた、、「そうよ、、もっと怖いことが起こるんだわ」


すると、クラス委員長の梓が、愛と愛美に、、「愛、愛美、、そこであなた達にお願いなのよ、、科学の力で解明して欲しいの」

梓は、愛と愛美の手を握って真剣に話した


「幼馴染みの梓が、そこまで言うなら、、愛、、未来科学少女、愛&愛美の出番よ、、、」、、愛美は立ち上がると堂々と言った


「ああ~、、愛美、みんなの前で言っちゃたよ、、、はずかしい、、」、、愛は黙っていた、、、


みんな、、うんうんとうなずいていた、、


「愛、、愛美、、よろしくね、、」

梓は、愛と愛美の手を握って真剣に言った


「お任せなさい、、この未来科学少女愛&愛美に、、すぐに解決よ、、、」

、、、愛ははずかしそうに、、「もう、愛美ったら、、また言ったわ、、」






学校の怪談、、、解明、、





放課後、、、愛と愛美は、学校から、足早に帰宅した、、、


「愛、、、どうやって調べるの、、、」、、愛美は面倒くさそうに言った、、


「もう、自分が軽く引き受けたんでしょう、思い付かないの、、ほら、この間葵のおばちゃんにもらった、発明品を使えば家にいながら、調べられるでしょう」


「あっ、そうか、、あれだったら、夜、学校に行かなくても調べられるわね、、」


「そうよ、、いくら科学の発展で、夜でも明るいからって、監視カメラや、警備ロボットや、AIアンドロイド警官がうろうろしてるのよ、、職務質問されて面倒くさいわよ、、」


「じゃあ、、アバターは無理ね、、球体のままで良いわね、、確か葵のおばちゃん、、監視カメラにも探知機にも反応しないステレスモードもあるって言ってたわ、、更に透明化するって、、」


「ある意味、犯罪者が欲しがる機能ばかりじゃない、、これは、販売、絶対無理ね」

、、、愛美は、テストするだけ無駄じゃ無いかと思った、、、


それを察しした、愛が、、、「愛美、、私達が良い使い方をして、、もっと世の中に役にたつように、改善点を、葵のおばちゃんに伝えれば良いのよ」


「そうね、、モラルの問題だけでは解決しないわ、、、」


「そう言う事よ、、、」


愛と愛美は、、家に着くと、制服のまま、家の中の自分達専用の研究室に向かった、、


凜ちゃんお母さんは、相手にされず寂しそうにしていた、、「え~ん、、愛も愛美も、もう親離れなの、、凜ちゃんの相手もしてくれないの、、、もう、、亜土夢早く、帰って来て、、、凜の相手をして、、、」


「愛、、ちょと凜ちゃんお母さん、かわいそうだよ、、少しぐらい優しくしたら」


「大丈夫だよ、、凜ちゃんお母さん、、あれぐらいで落ち込む性格じゃないから」


「あっ、そうか、、すぐ忘れるから、、良いか、、、それよりも、、どの、アイテムを使うか考えないと、、」


2人は、研究室に入ると、、そこにはところ狭しと、いろんな発明品が置かれていた、、


まだ、未発表な物が並び、、魔法のような道具がたくさんあった


「ええと、確かこの間の葵のおばちゃんからもらった、装置は、、、、あった、これだわ、、、愛、、2人で行くの、、」、愛美は棚の上から発明品を手に取った


「本当に行く訳じゃないから、、愛美だけでいいわよ、、確かこれ空間モニター画面に映す事も出来るって言ってたわ、、私は愛美の補助役になるから、、必要なアイテムを判断して愛美に渡すわ、、、」、、愛はニコッと笑って言った、、、


「え~、、いつも行動をするのは愛美じゃない、、、」、、愛美は不満そうな顔をした、


「行動力のある、愛美だからよ、、、愛はあまり得意ではないから、、補助役で良いよ」


「もう、、わかったよ、、サポートちゃんとやってよ、、、」


愛と愛美は、、風呂に入ると、凜ちゃんお母さんが少しだけ頑張って作った、、夕食を食べて、いつもの様に、科学の本を読んでいた、、そして万全の状態で、自宅の研究室に向かった、、、


「亜土夢お父さんには、、あまり危険な事はしないでねって、言われているけど、これは人助けなのよ、、愛、頑張ろうね」、、と、変な意気込みで愛美は言った、、


「大丈夫だよ、、、私達がその現場に行く訳じゃないから、危険な事はないわよ、、あっ、これって危険な作業を安全に出来るんじゃない、、人助けには良い発明品だわ、、警察関係や救助隊には売れるんじゃないの、、警察だと、悪い事には使わないと思うからね、、」と、、愛はコピー機能のリングにメモした


「もう、、今はそんな事より、、本当に心霊現象だったらどうするの、、」


「、、、そうなったらお手上げね、、まあ、22世紀にそんな心霊現象は起きないわよ」


研究室の永久時計が10時を知らせた、、、


「さてと、、確か10時頃が一番多くの怪奇現象が起こるって梓が言ってたよね、、もうそろそろかな、、、」


「愛美、、用意は良い、、始めるわよ」


「愛も、ちゃんとサポートしてね、、」


愛美がメガネをかけ、スイッチを入れると愛は、空間モニター画面で確認した、、「よし、愛美の目線がちゃんと映っているわ、、、」


すると、愛美が頭に魔法少女のアニメキャラクターの姿を浮かべると、アバターがその姿になった、、、


「もう、、愛美、何を遊んでいるの」


「愛、、この方が愛美の、正体バレ無いでしょう」


「それが外を歩いていたら変だよ」


「泥棒や変質者だったら、、都合が良いでしょう、、まあ、潜入するまでは球体のままで良いけど、、、」、、愛美はアバターを消した、、、


球体は、部屋を通り抜けて、、外に飛び出した、、、「凄い、、葵のおばちゃんが、言ってたけど、、本当に壁とか、すり抜けたわ、、これなら簡単に学校に侵入出来るわよ、、」、、愛も画像で見ていた、「愛美、そのまま学校まで飛んで行って、、」


球体は、凄い速さで学校に向かった、、、


「あっ、愛、、学校が見えたわよ、、、」


「わかっているわよ、、こっちも画面を見ているのよ、、愛美、、そのまま、学校に侵入して、、球体をステレスモードにしてね、、セキリュテーに反応するとまずいから、、」


「了解、、、行くよー、、、」


球体は学校に入って行った、、、





見つけた犯人の正体、、、






「、、、以外と暗いのね、、、あっ、監視ロボットだ、、ご苦労様です、、」、、やはりステレスモードのせいか、監視ロボットは球体に気がつかなかった、、、


「確か、梓の話では、、更衣室で一番奇妙な音が聞こえるって言ってたわ、、まさか、覗き魔なの、、盗撮とかされていないよね」


「えっ、、、愛美、、そんなやつがいたら容赦しないで良いからね」、、、愛は毅然とした態度で言った、、、


球体は校舎の壁をすり抜けると、、更衣室に向かった、、


「う~ん、、ここも暗いな、、、誰もいない、、、、、、、、、あっ、、、小さい光が、、、目、、目なの、、でも、3つあるよ、、、妖怪、3目小僧なの、、」


愛も画像で見ていた、、、「愛美、、もっと近ずいて、、、」、、、「うん、、、」

「えっ、、、、おサルさんなの、、、」


画面を見ていた、愛が、、、「愛美、、額を見て、、、何か付いているよ」


球体が、近ずくと、、額にはカメラの様な物が、、、、「愛美、、そいつは、本物のサルじゃないわよ、、、アンドロイドだわ、、額の光りはカメラよ、、、あっ、サルの奴、女の子の私物を見ているわよ、、やっぱり女の子の敵よ、、あっ、忘れた体操着を取ったわ」


「じゃあ、、、誰かが操作しているの、、やっぱり、盗撮と盗みなのか、、、変態だわ、、、女性の敵だよ、、、えっ、もしかしたら、超かわいい、愛&愛美の下着姿も撮られたのかしら、、、イヤだ~、、、お嫁にいけない、、、」


「もう、、愛美、、そんな事より、、誰が操作してるか、つきとめないと、、、あっ、これよ、、愛美、、小型GPSスプレーよ、、振りかけるだけで相手がどこに行っても、追いかける事が出来るわ、、、」


「愛、、じゃあアバターに変身しても良いの、、、、」、、、「もう、、球体じゃ、、アイテムどうやって使うのよ、、アバターに決まっているわよ、」


愛美は頭にアニメキャラクターを思い浮かべ、、、「変身、、、魔法少女、、愛美、、見参、、、月に代わってお仕置きよ」


「愛美、、、いつの時代のアニメキャラクターよ、、もう、22世紀なのよ、、昭和時代じゃないの、、亜土夢お父さんのおじいちゃんの時代よ、、、、」


「平成時代だよ、、、」


「知っています、、あまりに古いからオヤジジョークよ、、、」


「あっ、愛、、それも死語だよ、、愛はおじさんみたいな言葉たまに言うから」


「、、、、そんな事は良いの、、、はい、これGPSスプレー銃よ、、」、、、愛が愛美にスプレー銃を渡すと、、アバターのアニメキャラクターの愛美もスプレー銃を持った


それを見た、サル型アンドロイドは逃げ出そうとした、、、「あっ、、逃げるな、、月に代わってお仕置きよ、、」、、、愛美はGPSスプレー銃をサル型アンドロイドに向かって撃った、、、


サル型アンドロイドは、警備ロボットの横を抜けて学校から出て行った、、、「バカ、、逃げても無駄よ、、、あの、GPSスプレーは絶対消せないわよ、、、」


愛も画像で見ていた、、、「明日、葵のおばちゃんに頼めば、警察とAIアンドロイド科学庁中央局の捜査官が動くわ、、あの、サル型アンドロイドを操作している奴は捕まるわよ」


「愛美、、一件落着ね、、、」


「愛、、、それも死語だよ、やっぱりオヤジ言葉だよ、、いつの時代なの、、愛は歴史の本読みすぎだよ、、、」


「良いの、、歴史を勉強すれば、便利な科学のアイテムがどれだけ必要なのかわかるから、、」、、、愛美は思った、、「普通に思い付きだけで良いのに、、愛は理屈っぽいな、、、愛美と全然考え方が違うよ」


アバターから球体に戻ると凄い早さで球体は愛美の元に戻った、、、それを確認して愛美はメガネを外した、、、愛はGPSスプレーの追跡をしていた、、、「おお、、位置情報が止まったわ、、えっ、家の近所よ、やだ、こんな変態が近くにいるなんて、、今すぐにでも、超破壊アイテムで撃退しようかしら、、、」


「、、、愛、、パパから危ないことはしないでねって言われているでしょう」


「そうだけど、、、」


「操作している奴は、愛美のアバターをカメラで見ていたから、きっと警戒しているわ、、しばらく悪さもしないんじゃない」

愛美は笑って言った、、、






終わった、騒動、、





次の日の朝、、愛と愛美は、葵のおばちゃんの所に行き、昨晩の事を話した、、


「まあ、、そんな事があったの、、早速、私の発明が役にたったわね、、、」、、葵のおばちゃんはニコニコと笑って言った


「葵のおばちゃん、、これ見て、」、愛は

小型GPS探査機を葵のおばちゃんに見せた


「あら、、わりと近所ね、、すぐに警察とAIアンドロイド科学庁中央局の捜査官に逮捕してもらうわよ、、、」


「葵のおばちゃん、、愛と愛美は学校に行くから、、どうなったか空間スマホにメールを入れてね、、、学校のお友達を安心させたいから、、お願いね、、、」、、愛は葵のおばちゃんに頼んだ、、、


「多分犯人はGPSスプレーの事知らないから安心していると思うわ、、、、変態は許さないわよ」、、、愛美は強い口調で言った


葵のおばちゃんは、愛と愛美がいなくなると、早速、この事を隣の研究所に待機している警察とAIアンドロイド科学庁中央局の捜査官に伝えた

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