夢 連作

文字を打つ軟体動物

発端-現実

 知らない人のために言うと、私ホラー書いてるんですよ、特に怪談。

 一部の友人やら、ネットで知り合ったホラーファンの方とかはそれを知ってて。

 それで、こういう怪談書いてくれ、これをネタにしてくれ、とか言われることもあるんです。

 私に依頼されるほどの実力はないと思いますが、ネタの提供はありがたいわけで、時々使わせてもらってまして、今回はそれに関する話をしていこうかな、と。


 ホラー好きで、私の怪談をよく読んでくれている友人Yさんから、怖い夢を見たからこれをネタに書いてくれ、って言われまして。

 2つ、見た夢の話をされたんです。


 あんまり夢らしくなくって。

 ほら、夢って整合性がとれなかったりぐちゃぐちゃでよくわからなかったり、そういうものじゃないですか。

 でも、その夢は一貫性があって、物語としてある程度成り立っていて。

 面白いな、と。


 ネタにする段階に入る前に、これだ、ってなったんです。

 夢を題材にした連作の怪談を書こうって。


 これはそんな作品というわけで、気の利いたオチやら面白い伏線回収やらは期待せず、ゆっくり楽しんでいってください。

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