外に手を伸ばさなければ、それで幸せだと思った。

とてもパワーのある作品です。メキシコの国境近くに住むラパラ夫人ことマリア・フアナとそこへ遊びに来る子供たちのお話。今までの人生から日光を嫌うラパラ夫人と太陽のように明るい子供たちの対比が見事です。昼間は子供のはつらつとした描写にほっこりして、夜になって再度大人の世界の話になって心まで闇が射してくるような展開にドキドキします。気だるげな雰囲気の中に強烈な印象を与える、素敵なお話です!