本屋の思い出
山田ジギタリス
芳林堂書店|高田馬場店
もう20年以上前のこと。そのころ好きだった作家さんのファンクラブの飲み会が高田馬場で開かれた。そのファンクラブの飲み会には作家さん本人もいらっしゃることがある。その日はさらにゲストに人気作家さんが来てくださった。
予告されていなかった作家さんの登場に皆びっくりして、そして狂喜した。
だって、本屋の文庫の棚に一杯並んでいる作家さんが来たんだよ。
だから本屋に行って作家さんの本を買ってきてサインをねだっても仕方ないよね。
今ならそう思える。だけど、そのころはなんていうか潔癖というかそういう行為はやりたくなかった。読んでない作家さんのサインをもらうなんて。
これはのちに後悔することになる。
飲み会が終わってからしばらくして、読んでなかったその作家さんの作品を読み始める。面白い、めっちゃ面白い。そして既刊を片端から買い始めた。面白すぎる。その後は続巻を買い、コミカライズ作品を買い、アニメを見て、そしてようやく思った。
あの時にサインをもらっておけばよかった。
覆水盆に返らず、六日の菖蒲、後悔先に立たず。
なので、今はチャンスがあれば直前に買いに行ってでもサインをもらう。もっともそういう機会はほとんどないが。
で、なんで芳林堂書店|高田馬場店なのかというと、サインをもらった人たちが本を買いに行ったのが芳林堂書店|高田馬場店だからだ。当時は店名も違っていたかもしれない。なにしろ20年以上前のことだ。
高田馬場は活動範囲から外れているので最近は行っていない。いや一度行ったかな。鎧を着ていると話題の店員さんの企画を見に行った覚えがある。その店員さんも移動されたので今では神保町に行くけどね。
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