100話後に幸せになれる20歳の瀬戸際男(実話)

2R

第1話 友達は結婚した

今年の5月で29歳となった俺は、とある危機に陥っていた。

そう、モテないのである。

これまで学校生活、アルバイトを経て色んな人と出会ってきた。

一生の友人も手に入り、尊敬できる人にも会えた。


なのに、彼女という存在がほとんどいない。

たった一度だけ彼女がいた期間があったけど、遠距離ということもあり、会ったのは2回だけ。

10ヶ月を過ぎた辺りで、浮気をされたので自然消滅した。


それでも、半年前くらいまでは焦るほどのものは感じていなかったよ。

だって友人も数人、独身貴族を謳歌していたから。

赤信号だって、みんなで渡れば怖くない。

独身人生だって、みんなで生きれば怖くなかった。


しかし、ここ最近で環境はガラリと変わった。

みな彼女を作り、結婚式の予定を考え始め、彼女や嫁との営みの相談を飲み会のたびにするようになったのである。

当然ながら、ついていけない。

「一緒に走ろうね」って言われたマラソン大会で、途端に周りは自転車に乗り始めたような感覚だ。

いや待てって、もはや競技が違ってくるって。


みんなの悩みが理解できないし、人の幸せが遠すぎて喜べない。

そこら辺からだ。

友達との飲み会が、笑顔で追われなくなっていったのは。


じゃあどうすれば良いだろう。

そう、俺がモテるようになればいい。

俺が同じ土俵に上がれれば、また楽しく話せるだろう。

これまでの俺は、努力なんて殆どしてこなかった。

だからこその現状だけど、ここは伸びしろが多いんだとポジティブになろう。


ということで、俺は来年の自分の誕生日までの生活をここで綴りながら、全国の非モテの教科書になれるような変身を遂げたいと思う。

ここに書かれるのは、全部実話だ。

全部、日本のどこかで29歳の成人男性が本気で行っていることだ。


それを見て嘲笑するもよし、俺も頑張ろうと熱意を出すのもよし。

人生最後の起死回生を、リアルタイムで見てみないかい?

現実は小説より奇なり。

この創作溢れるカクヨムで、実話がどこまで戦えるのか、共に見届けようぜ。


ただただ勢いだけで書き殴った初日のブログは、この辺で。

明日はモテるかな。

おやすみ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る