可愛いお菓子屋さん

「帰りに、お菓子屋さんにつきあってくれるー?あやなっち!」

「いいよ~、はなっち!」


「前から気になってたお店なんだっ」

「まだ行ったことないの?」


「そうなんだよー、なんとなく魔法チックな雰囲気のお店だから...」

「魔法チック?」


「魔法使いのお姉さんでも、やってるんじゃないかって思わせるようなお店...」

「なんだそれ?」


「行けばわかるって...ほら、あそこ!」

「うわっ!めっちゃ魔法チック!」


「そうでしょー」

「あれは、ぜったい、魔法使いのお姉さん、お店にいるよー」


「よしっ、入ってみよう」

「うんっ」


「うわっ!中めっちゃ広い...」

「うわっ!魔法使いのお姉さんみたいなお姉さん、いる~」


「どれ買う?」

「これなんて、あんまり見たことないお菓子で、魔法の味プンプンしてそう...」


「じゃ、これにするかっ」

「これにしてみよう」


「これくださいー」

「包まなくて、そのままでいいですー」


「開けてみよう」

「魔法の味するかな?」


「可愛いお菓子だねー」

「ほんとだねー」


「せーので食べるよ」

「わかった」


「「せーの!パクッ」」



「うわっ!どう?どうなった?」

「なんか魔法界に来たような気分...」


「ほんとだねー、じゃあ、またあした、学校で」

「うんっ、じゃあ、またあした~」


「あ、その前に、魔法かけてみようか」

「そうだねー、どんな魔法?」


「わたしは、速く走れる魔法」

「うちは、ギターめっちゃうまく弾ける魔法」


「じゃあ、また、あした~」

「また、あした~」



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