第5話 2日目サイドストーリー
僕は、ゆっくり目を覚ました。
深く大きな時が流れているのを感じた。
「なんだ……ねてたのか」起きあがろうとすると、胸に圧迫されるような痛みを覚えた。
胸に目をやると、紐が僕の体を縛っていた。
「なんだ……おーい棒人間、この紐ほどいてくれ」
返事はなかった。僕は自分で紐をほどいた。棒人間がいなかった。
僕は自分がどうして寝てたのかわかった。と同時に記憶を取り戻した。
あのトイレで、僕は睡眠薬を飲まされたのだ。僕たちの大会を止めようとする、悪の男に……。
僕は、まだ痛みの残る胸を抑えながら、駆け出した。この辺りで彼が棒人間を捕えるのに絶好のところは一つしかない。
ここから少し離れた、あの、公園だ。
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