私の事が大嫌いだったはずの旦那様が記憶喪失になってから、私を溺愛するようになったのですがこれは本当に現実ですか！~Season2~

プロローグ

湊さんと結ばれてから、夢のように幸せな日々を送っていた。

彼の優しさと愛情に包まれ、毎日が輝いて見えた。

だけど、その幸せは突然の嵐に見舞われることになる。

ある日、道を歩いていると、幼馴染の優弥兄とばったり再会した。

彼とは小学校以来の再会だった。

「彩花、久しぶりだね。元気にしてた？」

優兄は昔と変わらず優しく、懐かしい笑顔を見せてくれた。

一方、湊さんは仕事が忙しいのか、最近帰りが遅くなりがちだった。

本当に"仕事"だったらいいんだけど。

あの時、聞けなかったことが一つだけあった。

“浮気してるの？”

何度も口走りそうになった。

だけど、今の関係を壊したくなくて、問い詰めたい気持ちを抑えながら私は彼の帰りを待った。

湊さんの態度は変わらず優しく、私の疑念はますます深まるばかりだった。

そんな中、私は体調の変化に気づき、病院で検査を受けることにした。

結果は予想外のもので、喜びと不安が入り混じる中、私は湊にどう伝えるべきか悩んでいた。

彼の行動に対する疑念と、新しい命の存在に対する喜びが交錯し、心は混乱していた。

ただでさえ

湊さんは何故か優兄を敵対視して冷たく当たるし、

何が何だか分からない。

優兄との再会。

湊さんの行動への疑念。

そして新たな命の存在。

私の心はまるで嵐の中にいるようだった。

この嵐が過ぎていく日は来るんだろうか。