食べない夢魔は君の手を取る
焼鳥
第一話 初めて貴方の手を取る
「本日の第一位は○○座の貴方!思いがけない運命の出会いをするでしょう。」
朝の居間のテレビから番組の声が響く。
「母さん、ずっとその手の番組見てるよな。その手の奴信じるタイプなのか。」
「プラシーボよプラシーボ。『私の運勢今日は良し』でやるとやらないのだと、メンタルの持ちよう違うのよ。」
そういうものなのかと、既にテーブルに並べられた朝食を食べだす。
「しかも今日の一位夜空の星座じゃない。いいことあるかもよ。」
「あったらいいな、まぁ大抵厄介事なきがするけど。」
夜空、
飯を数分で平らげ、家を出る準備をする。既に制服に着替えているので、後は荷物を持つだけだ。
「週末はサッカー部の助っ人に呼ばれているから、朝ごはんお願いします。」
「その前日にもう一度言って~。母さん覚えていられないから。」
「はいはい」といつもの事と返し、荷物を持って家を出る。
俺が通っている高校は自転車通学有り、なので通学は大体20分ほどしか掛からない。
「涼しくなってきたな。」
季節は秋に差し掛かっている。夏休みは終わり、今は二学期が始まったばかりだ。
自転車を漕ぎ、いつものように脇道をスイスイと移動する。今日は最速タイムが出そうな勢いで進めている。信号で一度も止まっておらず、なんなら対向車線から人も自転車も来ていない。運が良い。
「これならあいつらの練習にもいつもより参加出来そうだ。」
不意に誰かの横を通る、普段なら気にする筈が無いのに、その時だけは何故か記憶に残った。
数秒ほど漕いだ先で止まり、後ろを振り返る。
その『誰か』はメモのような物を片手にあたふたしていた。
「うぅ・・・いやでも女性だと不審者扱いされるよな。」
足を止めてしまった手前、話しかけるか迷う。最速タイムはもう出ない事は確定している。
「話しかけるか。最悪スマホの地図とか見せればいいだろ。」
戻り声をかける。
「すみません、何か困りごとですか。俺でよければ手伝いますよ。」
その声で『誰か』が振り返る。目が合った、透き通る赤眼と目が合った。
「さ・・・サキュバス!?」
風が吹き、羽織っていたフードが脱げれる。
そこに立っていたのは、陽が当たり輝きを増す金髪、そして見る者を魅了するような赤眼、確かにサキュバスの女性だった。
「あ・・すみません。嫌ですよねこんな種族、売春種族とか言われていますし。」
自分の言葉に反応したのか、自虐の言葉を彼女が吐く。
やらかした、夜空はそう判断した。彼女を見て固まってしまったのは事実だ。
ならここから状況を好転させるしかない。
「こちらこそ申し訳ございません。人以外の種族の方を生で見るのは、貴方が初めてでして。不快に感じたのなら謝らせてください。」
素直に自分の気持ちを伝え、頭を下げる。こういう時はこの方法が一番だと経験上知っている。
「あっ、顔を上げてください。私も言い方が悪かったです。」
その言葉で顔を上げ、改めて何をしていたかを聞く。
「実は此処に行きたくて。」
見せてくれたメモには、自分が通っている高校までの道のりが、あまりにも稚拙に書かれていた。これでは地図として機能していない、なんなら迷わせる為の罠と言われても納得がいく。
「ここでしたらタイミングが良かったです。俺ここの生徒なんです、連れていきますよ。」
自転車の荷物置き場に汗拭き用の大きめのタオルを敷き、そこに乗るように促す。
「そんな手を煩わせることなんて出来ません。」
「いいのいいの、もう朝練に間に合わないし、ゆっくり行くとするよ。」
彼女の意思など無視して、再度促す。
彼女も折れたのか、渋々乗り、俺の服を掴む。
「落ちないようもう少しだけ掴んでくれると助かる。」
「こうですか?」
すると、ぎゅっと腕を回し体に抱き着く。彼女は着やせするタイプだったのだろう。
やわらかい感触が背中に当たり続ける。
(え・・・は!?)
女性経験の無い夜空には些か刺激が強かったが、見ず知らずの人に欲情なんてしたら、人として終わりだ。
心を無理矢理無にして、なんとか漕ぎ出した。
「つか君は高校に何か用があって来たんだよな。その用事とか聞いていい?」
「大丈夫です。実は今日から転入予定でして、あの高校は携帯は所持禁止と聞いていて、親から貰った地図を頼りに動いたんですが、辿り着けなくて。」
それはそうだと思いながらも、『転入予定』という言葉が引っかかる。
「え、君転入生なの!?」
「はい、今日からお世話になります。」
「何年生なの、俺は一年だけど。」
「そうなんですか!私も同じ一年生なんです。」
同じ学年に転入生が来るという事だけでも驚きだが、しかもその子がサキュバスと来た。
(間違いなくここ一週間は学年大騒ぎだろうな。彼女にも頑張って欲しいところだ。)
「でもそうか~同じ一年ではあるけど、これでもう関わる事も無さそうだから残念だ。」
「どうしてそんな事おっしゃるのですか?とてもお優しい人なのに。」
「そりゃあまぁ猫被ってるわけだし、実際の俺はもっとやる気無いし、流される人間だし、周りの評価も悪いからだよ。正直君に関わる気力が沸くとは思えない。」
正直に話す、突き放すような言い方になってしまうが、事実なのだから仕方ない。
変に女性と交流関係を作り、面倒ごとに巻き込まれたくない。
そうこうしてるうちに、高校の駐輪場が見えてくる。
彼女には近場で降りてもらい、その横を並走する形で付いてきてもらった。
「あそこの受付から入れるから。じゃあばいばい。」
「あ、待ってください。」
去ろうとした時、手を掴まれる。
「お名前だけでも教えてください。」
しっかりと目を見て、そう口で伝える。
「天津、天津夜空だ。」
「夜空さんですね。私の名前は『月見、
彼女は自分の名前を、強く強く言った。まるで忘れないように覚えてもらう為に。
そう言うとスタスタと受付に向かってしまった。
「ありゃあ無自覚に人を落とすタイプだわ、間違いない。」
はぁ~とため息をつき、教室に向かう。
朝練には参加出来なかったが、どうせ部員では無いので、お咎めは無しだ。
友人には怒られそうだが、今回は諦めて叱られよう。
教室に向かうと、既に朝練を終え、体力が尽きて机に突っ伏している奴がいた。
「浅間すまん、諸事情で朝練行けなくて。」
「あ~ま~つ~、たたでさえうちのメンバー足りてないから練習ままならないのに、助っ人までとんずらされたら俺たちのチームは終わりだよ。」
コイツは
うちのサッカー部は何故か人気が無く、人が圧倒的に足りていない。
なので、俺のような少しでも体を動かせる人を助っ人で借り出し、試合をしている。
「お前らの先輩がもう少し部活勧誘に性を出せばよかったのにな。」
「それは言わないお約束だろあまつ~。」
そうこうしているうちに、教室にも人が集まる。しかしいつもより慌ただしい。
「なにかあったのか浅間。」
「それなんだけどよ。今日転校生が入ってくるみたいで、しかも超絶美少女ときた!
更に更にサキュバスらしくてな!!彼女経験無しの野郎共がこぞって盛り上がってる。」
彼女かと思いつつも、その当人がこの教室に来るとは思えない。
基本的に各教室の人数はほぼほぼ等しいので、入ってくるかは完全ランダムだ。
「そもそも下心丸出しの性欲バカ共に、その転校生がOKするは思えないよな。」
「天津、お前結構冷徹なところあるけど、少しは夢見てもいいんじゃないか。」
「前期に七回も告白されたモテ男が言う言葉じゃないな。」
「うるせぇ」とわざとらしく拳骨を貰う、それと同時にチャイムが鳴り、いそいそと席に着く。
「はーい、お前ら沸き立つ気持ちは分かるが席に着け。既に知っていると思うが、今日は転入生がいまーす。」
担任がやる気の無い声でそう伝えると、一気にクラス中が歓声に見舞われる。
「まじか~」と口に出しながらも、目を合わさないように窓を見る。
校庭には既にHRを終えた生徒が体育の準備をしており、皆が綺麗に並んでいる。
「最悪だ。」
そう思う。朝の運勢一位がこんなところで機能するとは、二位とかだったらセーフだったとすら思えてしまう。
「静かにしろー。じゃあ入って入って。」
その掛け声で教室は一瞬で静かになる。ガラガラと扉が開かれる。
クラスの一人を除いた皆が『その人』に全てを奪われる。
「皆さん初めまして。本日よりこのクラスでお世話になる、月見恋と言います。」
その一言で今まで聞いた事の無い叫び声で教室は包まれた。
「静かに、静かにしないと内申点減らすぞお前ら。」
先生は生徒の扱いをよく分かっているので、簡単に口を閉じさせる。
「それじゃあ・・・月見さん、後ろの席になってしまいますが、大丈夫ですか?」
「大丈夫です。」
「それじゃあ、おーい天津!彼女に暫く教科書を見せてくれ。」
その一言で全員の視線が自分にフォーカスされる。
最悪だ、なんとかして空気になっていたのに、先生の一言で全てご破算だ。
空いていた真横の席に彼女が座る。
「またお会いしましたね天津さん。これからよろしくお願いします。」
あの時と同じようにまた手を握ってくる。
やめてくれ、今周りの視線が痛い。なんなら前の席に座っている浅間の視線が一番辛い。
お昼休みの時間になった。
「恋さんは本当にサキュバスなんですか!?」
「お付き合いしたこととかは?」
「お昼一緒に食べませんか!」
案の定彼女の周りには多くの人だかり出来ていた。まぁ俺はというと。
「先生、なんで俺が呼ばれたんですか?」
「いやーあの教室で唯一転入生に興味が無さそうしてたのがお前でさー。」
「嘘はやめてください。こういう時の先生は何か裏が有るときです。」
「お前本当に可愛くないな。ここで話すのもなんだ、相談室に行こう。」
先生と共に、個別相談室に入る。こういう時の相談は重いというのが相場だ。
そしてそれは今回の事も漏れずそうだった。
「つまり月見さんが転校した理由はいじめにあったからですか。」
「合っている。親御さんが転校を決める前に、直接学校側に相談してきてな。この高校は異種族自体は珍しくはあるが入学してくる。それに関した校則も存在するし、保険医もそこあたりの知識を有している人を置いている。それにお前みたいな『驚きはするが無関心の人間』が少なからず存在している。これらの点で親御さんは此処に入れることを決めた。」
先生の話を聞いて、想像以上にグロいいじめに受けていたことを知った。
彼女は顔が良いし、サキュバスという種族の特性上、異性を引き付けやすい。
それが災いし、クラスの女子の標的になってしまった。
直接的な事は一切せず、ただ間接的にいじめる。彼女の周りに徐々に味方が居なくなり、最終的に先生からも守られなくなる。そうして動けなくなった彼女は、此処に転入する前までは家に閉じ籠っていたらしい。
「ありきたりですが、一番効果のあるやり方ではありますね。」
「お前のクソみたいな考え方、私は好きだよ。」
だからこそなんで自分が呼ばれたのか、それを知りたかった。
「お前が彼女の手を取ってくれ。」
「それは物理的な意味でですか?」
「両方だ。お前は鈍感系主人公な筈が無いからな。天津、お前が前期に起こした事件を知っている。その上でお前が適任だと判断した。見て見ぬふりが出来ると言いながら、目の前の友人の為に事を起こしたお前だからこそ信用できる。」
先生の一言一言に尋常じゃないほどの重みが加わる。この人は教師としての役目、生徒の幸せを願って頼み込んでいるのだ。仕方がないか。
「分かりました。それでも必要最低限のことしかしませんよ。」
「それでいい。お前のズタボロな内申点に少しばかり箔を付けといてやろう。」
言い終えると先生は部屋を出ていき、自分だけが取り残される。
「面倒事押し付けられた....成績の為にがんばりはするけどな。」
絶対に絡まれるけど、教室に戻らないとな。
午後の授業では席をくっ付け、月見に教科書を見せる。
周りの男子がこぞって教科書を貸そうとしてきたが、担任が根回しをしてくれたのだろう。担当の先生が躍起になっていた生徒に集中的に当て続け、漏れなく勉強していなかったのか、全員轟沈していた。ざまぁみろ。
そうして放課後に差し掛かる。
皆帰りの支度をしながら、男子はお持ち帰りを狙い、女子は仲を深める為に月見の周りに集まる。
「浅間行くぞ。週末には試合だろ、目移りしてる暇ないだろ。」
「あまつ~、少しは月見ちゃんと話さして~。」
涙目になっている友人の引っ張り、部室に向かう。
「あれ?天津さんは何処に行ったんですか。」
月見恋は改めてお礼をしようと思い、周りをかき分け、横の席を見るが既に姿は無く、手遅れだと気づく。
すると周りが口を開いた。
「月見さんも大変だよね。」
「そうそうあの天津の横の席なんだもん。」
「あいつ平然と人を殴る奴だしな。」
「夏の試合の終わりとかヤバかったもんな。」
皆が皆、口にするのは天津夜空に対する苦言だった。
その言葉を聞いた彼女は口を閉じる。この感覚を知っている、前にも味わったからだ。
しかし対象は自分ではなく、今日ずっと助けてくれた天津夜空、彼だった。
「あいつ絶対に月見さんの横だからって調子乗ってるでしょ。」
「絶対そう、あいつ暴力事件起こしてる癖にサッカー部の助っ人、今もやってるし。」
「月見さんも気を付けてね。あいつに隙みせたら何してくるかわからないから。」
「ごめんなさい、私用事あるの忘れてました。もう帰りますね。」
そう言い切り、そそくさと教室を出る。
あの空気は嫌い。相手に真正面から言わず、陰で言い合い、最終的に居場所を奪う。
そんな人のあつまりなど、居たくない。
気づけば校門の端で座っていた。
全身が冷や汗だらけで、気持ち悪い。
「天津パス!」
「浅間ももっと走りやがれ!!」
声が聞こえた、彼の声が。
ゆっくりと歩き、校庭の中央に目を向ける。
汗だくになりながら、チームメンバーと本気でサッカーしている彼の姿が、そこにはあった。
彼は言っていた、『周りの評価は悪い』と。でも彼と共に一生懸命取り組んでいる人たちを見ると、それは嘘だとすぐに気づく。
「教室の中だけなのかな、うん違うね。きっとあそこの人達だけが、彼の本当の姿を知ってるんだ。」
月見恋は気づいていない。彼女が天津夜空に見惚れている事を。
この一日だけでも理解できた。彼は私に素で接してくれている。それだけで心が軽いと思えてしまうほどだ。近寄ってくる人たちからは皆下心がよく見えた。
特に異性の視線は苦しかった。鼻を伸ばし、胸を見続けている視線だ。
誰も私の顔を真っすぐ見てくれなかった。けれど、彼だけは違った。
「声かけてもいいのかな?」
「良いと思うよ。彼一応部活入ってないし。」
「~~~~!!!!」
後ろから急に声をかけられ、自分でも驚くほどに声にならない叫びが出た。
「いや~ごめんなさい。月見さんに言い忘れてた事があったから。」
担任は携帯の件で話があったららしく、まだ帰っていなかった事に安堵を覚えていた。
「この高校ね、校則では携帯禁止になってるけど、実質的には機能してないのよ。授業中とかに使わなければ基本持ってていいから、明日からいいわよ。」
「ありがとうございます。」
「あと帰り道が分からないかもしれないからね。天津に帰り道聞いてちょうだい。
あいつには貴方の手伝いをするように頼んでるから。こき使ってね。」
言いたいことが終わったのか、台風のように去っていった。
再び校庭に目を向けると、目の前に天津夜空が立っていた。
「最後まで迷惑をおかけします。」
「いや、先生から頼まれてるし、これぐらいはいいよ。」
登校時と同じように二人乗りし、帰り道を漕いでいく。
彼女の胸がずっと当たっているが、顔に出さないよう頑張りつつ、彼女の話を聞きながら家に向かう。
存外家は近く、なんなら自分の家の方が遠いまであった。
流石に家の前まで送るとなると、親御さんに変な目で見られる可能性があるため、それよりも前で彼女を降ろす。
「お礼をしたいところですが、天津さんの予定もありますよね。」
「まぁそうだな。」
予定など一切無いが、ここで別れる理由にはなるので、そのまま進める。
「あ・・・少しだけおまちください。」
「了解。」
彼女が足早に家に入ると、直ぐに出てくる。
手には携帯が握られており、何をしたいのかはすぐに分かった。
「私が道を覚えるまで、学校まで連れて行ってほしいのですが、大丈夫でしょうか。」
「人の目とはあるから、俺に合わせることになるけどいいかな。」
「それは問題ありません。私は早起きですので。」
月見恋は少しだけ頬が緩む。
彼となら普通でいられる、彼となら『普通の女の子』でいられる。そう確信があったからだ。
連絡先を交換し、晴れてお開きとなった。
「お母さんただいま。」
「恋、学校は大丈夫だった?変な事はされなかった。」
お母さんの心配を振り払う為に、今日あった出来事を話す。
「だから今は大丈夫だよ。何かあったら彼に助けを呼ぶから。」
「良かった、後日天津様の家にお礼に行かないといけませんね。」
その他にも学校であった事を話し、部屋に向かう。
パパっと部屋着に着替え、ベットに飛び込む。
今日一日隠していた尻尾がくねくねと動き、知らず知らずに自分の気持ちがあらわになる。
サキュバスは異性の気を引きやすい種族だ。けれど天津夜空には一切その雰囲気は無かった。もしかしたら恋というものに興味が無いのかもしれないし、それか私に興味が無いのかもしれない。
「それでも彼は手を取ってくれた。」
どうすればいいか分からなかったあの場所で、声をかけてくれたあの人。
学校ただただ普通に接してくれたあの人。
帰り道私の家まで連れ行ってくれたあの人。
「私何考えてるの!!??」
気づけば彼の顔が浮かぶ。
彼女は知らなかった。
この世界のサキュバスは、『世界でもっともお堅い種族』と言われており、その所以となったのは、『真に選んだ相手以外には一切なびかず、最後まで添い遂げる』からである。
彼女は知らず知らずのうちに選んでしまった。
この先まで添い遂げるである相手を。
一度も異性を食べたことが無い夢魔は、選んでしまった。
「私ってこんなにチョロい女の子だったんですね。」
そして、ちょっびとだけ落ち込むのであった。
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