第11話

 回想シーン……


「薫様、本当に大丈夫ですか?」


「大丈夫、大丈夫。」


 私はあたりを確認する。今は街を出たところの適当な森のそばにいる。ここなら多少何かあっても大丈夫なはずだ。


《Open the gate.》


 次元の狭間が開かれる。


「っこいつ… 覇気を防いだ…」


『死ね…』


  強い殺気を込める。

 衝撃で森は小さく歪み始めた。


【グオワァァアアァアァアァ!】


 怒り狂う叫び声。戦いは終わった。



「​いやー。思ったより強かったね。」


「なんで倒せてるのか意味がわかりません。」


「だから、覇気と殺気だって。」


 ╋╋╋╋╋


「って感じです。」


 受付の人に討伐報告ならぬ事情聴取をされている。

 いや、困るんだけど。


「か、薫様。今度はちゃんと考えてからやってください。少なくとも難易度SSはいきなり受けるものではありません!」


「え? だって難易度ショートショートでしょ?」


「何ですか、それ。難易度Sの上ですよ。」


「え、ええぇぇぇ!」


「…一つ聞いてもいいでしょうか。」


「はい、なんですか。」


「もしかしなくても、お嬢様は馬鹿ですか?」


「はい!」(満面の笑み)




次の公開は180PVです。

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