第3話

 【痛い!!痛い!】


 痛みは本人しか分からない。


 【あー、いいね。優!普段つまんないけどこれは唯一の芸だよ】


【やめてください!!お願いします】


【もっとやってください!だって!!】


________


 「師匠??何を考えていたんですか?」


「・・・いや、特に」


「そうなんですか?師匠よくないですよ!!またそうやってぼーとしてると面白くない人間に戻っちゃいますよ。最近は少しずつクラスメイトからよく見られているのに」


「・・・」

 どうして、俺はよく見られないといけないんだろうか・・・会話しないだけで、少しゲームをしているだけで暴力を振るって来る人間に


 「私、師匠のいい所をみんなにもっと知って欲しいです。師匠は優しい人です。私を助けて下さいましたし」


 助けた・・・かぁ 


____

 夏は実験室で火事を起こしてしまった。


 夏は火に囲まれてしまった。夏は助けてを訴えるが誰も動かず、特に仲のいい友達でさえ助けようとしなかった。


 そんな時に火傷覚悟で、火の弱いところから突っ込み、消火栓を取り夏を助けた。


____


 「私は師匠のことを尊敬もしてます!!師匠はもっとみんなに認めて貰うべきなんですよ」


「・・・」


 どうして俺は認められないといけないんだろう。


 同級生なのに・・・


 そもそも、この夏にだって・・・春ほどではないが恨みがあるし・・・

 


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虐めっ子達を助けて虐められなくなったけど、付き合う気はない。 少し復活したエアコン @eaconnn

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