悪魔と言葉達

西日差す窓辺で生まれた悪魔は


神様とも仏様とも違う


新しい眩しさで輝いた


使われ飽きて


飛ぼうとした言葉達は


それを浴びてもれなく


色焼けしたけれど


おかげでどれもまるで


生まれたての言葉みたいに


知らない意味と響きになって


最初の瞬きすら宿して


またここに戻った


言葉の腐敗や


文学の衰退ばかりを


嘆き憂う彼らが


知っているかどうか


わからないけれど


初めの時のあの輝きには


誰も何も敵いっこなくて


変わっていった言葉も


変えていった悪魔も


憎むことができないままに


僕はいつも通り詩を一つ紡いだ

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凡人B 星るるめ @meru0369ymyr

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