カワイイあなただからナかしたい
木場篤彦
第1話かけがえない存在
私は制服のプリーツスカートの前面を押さえ、羞恥心で両脚をモジモジさせる
「わぁっ、私はそのぅ……南雲さんのペットじゃないんだよねぇ……?先輩だよね、貴方の?」
震えた声で、確認してきた紅代。
「美央先輩は私の友人で、決してペットではないです。ペットみたいな可愛いさは否定しませんけど。ダメぇ、ですか〜ぁ?」
「うぅぅっっ……友達なら、こういうこと、するのかだけ教えて?」
「しますっ!オンナの子同士なら横行してます、こういうことは!騙してないので、心配せずに……」
「ううぅぅ〜っっ!わかったぁ、わかったからぁ……」
彼女が抵抗を諦め、両手でスカートの裾を摘み、焦らすようにゆっくり上げていく。
彼女の頬に涙が伝い、足もとのアスファルトに落ちた。
泣いてる先輩さんも可愛い〜〜っっ!?
見えだした紅代の太腿を拝め、履いている刺繍やレースがあしらわれた大人な黄色のショーツがまた煽情的で興奮する。
「……はあぅっ!はあはあはぁはぁ……ジュルルっ」
「ひぃっ!?なっ、なぁぐもさん……?もう良いんじゃ——」
「あっ、もうちょっと!もうちょっとだけ、そのままでっ!」
鼻息荒く、彼女に太腿とショーツを見せてもらおうと頼みこむ私。
「誰かきちゃうってぇ……もうぅ無理ぃぃ」
私の想いは届かず、彼女がスカートの裾を離し、太腿とショーツがスカートで隠れた。
彼女が屈んで声を上げ、ワンワンと泣き出した。
「ごめんなさい!そしてありがとうございます、美央先輩はやっぱ可愛いですっ!」
「なぁっ、何それぇ……うゔゔぅぅ〜〜っっ、なぁぐもざあぁぁんのぉぉばがああぁぁぁ〜〜〜っっっっ!」
やっぱ可愛ぇぇえええぇぇ〜〜〜
彼女が顔を両膝に埋めていたので泣き顔は見れなかったが、昂揚感に身体がムズムズとした私だった。
ロングの黒髪女子はやはり惹かれるものがある。身長が低かろうと私には紅代美央の存在が無くては生きていけない。
紅代美央以外に、私の妄想をかき立てた人間は存在しない。高校に入学してから、彼女の存在を認識して、
私は丸めた彼女の背中を撫で、空いた片方の腕で頭を撫でる。
もう少し、もう少し……距離を縮め、紅代美央が断ることなく受け入れるときを窺わなければならない。
あんなことやこんなことを、神代美央で叶えたい。
私は彼女の手を取り、高校の中庭を離れ、下校した。
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