華麗なる人脈でハーレムを~アラブの王族はハンパなかった~
のらしろ
第1話 直人の生い立ち
この物語は令和の世界に非常に良く似た別の世界でのお話です。
したがって、この物語に出てくる人物、会社、団体、国などはこの世界のどこのものでもありません。
あ~、もしかしてこれは誰それだとか、これはあの国のことだとかと思われる方もいるでしょうが、それは全くの誤解です。
そんなことはありません。
作品の都合上同一名や地理情報をそのまま使われておりますがそのあたりは笑ってお許し下さい。
さて、この物語の主人公の紹介を始めましょう。
主人公の名は本郷直人 18歳。
地方都市にある本郷神社の神職が個人でやっている施設の出身で、彼はまだ物心のつく前からこの施設で厄介になっていた。
施設の院長が本郷神社から本郷の名を借りて戸籍登録してくれたのであろう。
彼はその件について直接聞いたわけじゃないからわからないが多分間違っていないと確信を持っている。
この院長先生が非常にできた方で、施設に入っている子供たちに対して口を酸っぱくなるように言い聞かせている、ま~一種の哲学というのだろうか、そういうものがある。
それは、
『今の状況は変えられない。
それが例えどんなに不幸な状況であっても、今は変えられない。
しかし、この先はいくらでも変えることができるのだ。
今の不幸は、今まで生きてきたことの結果であって、自分たちがその原因を作ってきたとも言えるのだ。
尤も子供である君たちだけの責任ではなく親も含めた周りにいる大人たちにもその責任の一端はあるが、今は変えられない。
しかし、これから先は親や周りの大人の責任は小さくなり、もし不幸があってもそれはあなた方自身の今までの行いの結果だ。
だから、あなたたちは今できる最良の選択を一生懸命に取り組まなくてはならない。
でないと今の不幸がこの先にも続いていくぞ』というものだ。
直人は小学生の低学年の時には院長先生が何を言わんとしているのか全くわからなかった。
しかし、孤児院の大きなお兄さんやお姉さん達に言われて勉強やスポーツ、掃除などの家事も一生懸命に取り組んできた。
中学生に上がる頃には、院長先生の言わんとしていることがなんとなくではあったが理解できるようになってきた。
要は『今サボると大人になって不幸になる』ということだと理解して、とにかくなんでも一生懸命に取り組んできた。
彼は一生懸命に体を動かしてきたので、ある程度の頑丈な体を作ることには成功したようで子供の頃から大病には罹らなかった。
勉強の方は、毎日きちんとやっていればある程度の成績は取れるようになる。
直人は幸いにコツコツ勉強するのが苦痛ではないたちのようで、天才ではなかったのだが、それでも中学高校と好成績を維持することができた。
高校に入る頃からこのまま行けば大学に行ってもある程度の様になるのではと思い、その頃既に大学進学を心に決めて、アルバイトを始め大学入学のための資金を貯め始めた。
主に新聞配達をしていたので勉強の時間も十分に取れていた。
そのことが幸いしてか、高校卒業するまでにバイト生活を続けながら好成績を維持することができた。
この高校時代の成績が3年間を通してとても優秀であったために都内にある有名大学を推薦でしかも返済義務のない奨学金までもらっての入学が決まったのだ。
直人は現在高校3年生で、早々に大学に進学を決めており卒業まで高校への登校する必要がなく時間を持て余している状態だ。
また、返済義務にない奨学金を得たことからこれ以上のアルバイトの必要性もあまり感じず、今まで貯めてきた大学入学のためのお金に余裕が出来たので、今まで世話になった院長先生に渡してしまおうと院長先生を尋ねたら、院長先生はその金を受け取らなかった。
ここの卒業生からの寄付は受けていないと言うのだ。
せっかく貯めたお金に余裕があるのならば、時間もあることだし、ゆっくりと海外を見て回ったらどうだと言われ、ヨーロッパをゆっくり見て回ることにした。
院長先生との面会後に彼はすぐに行動を起こした。
院長先生に色々と手伝ってもらいパスポートの申請やら航空チケットの手配などを済ませ、近くの地方空港から出ているLCCを使っての貧乏旅行に出発したのがつい先日のことであった。
で、ヨーロッパに旅行に出たらこうなってしまった。
ぴちゃぴてゃ…もぐもぐ
どうしてこうなった。
アン♥ アン♥ ア~~~~ン♥
なぜなんだ。
直人は今ものすごく羨ましい状況になっている。
顔は既にとろけそうなくらい恍惚な表情をしており、既に何も考えられるような状況ではないだろう。
それもそうだ。
今にも暴れだしそうな直人の息子を絶世の美女が口の中でなだめてくれている。
別の方からは、これもゾクゾクするような魅力的な喘ぎ声が耳元から聴こえてくるのだ。
正常な男ならば、こんな状況になればものすごく気持ちが良くなるのもうなずけるだろう。
今、直人の息子を咥えてくれている美女は中東系の女性で街を歩けば10人が10人とは言わず20人くらいは振り返るような誰が見たって美人と言える女性で年の頃は20代後半くらいか、ちょっと前に見た限りでは出るところは出ており引っ込むところはこれも見事に引っ込んでいるこれもまた絶妙のスタイルを誇る女性だ。
しかし直人は今、彼女の様子を今直接見ることができない。
なぜならば、目の前にこれも至宝とも言えるくらい綺麗なバストがものすごい存在感を持って彼の顔を隠しているのだ。
今直人の顔を綺麗なバストで隠している女性は東欧系の美女で金髪碧眼、スタイルも申し分ないモデルばりの体形を誇る女性で、街を歩けば10人中30人は絶対に振り返るくらいの誰からも文句の出ない美女だ。
なぜなんだ。
どうしてこのような状況になっているか……考えられる訳が無い。
直人は今この幸運を味わうだけでいっぱいの状況だ。
ちなみに彼の右手は彼の息子を口でいたわってくれている女性の胸をまさぐっており、左手は金髪の東欧系の女性の蜜壷に指を入れている。
今直人がいるのはフランスのパリから東南アジアの小国に向かっている個人所有の飛行機の中だ。
個人所有の飛行機といってもビジネスジェットというようなチンケな?飛行機ではない。
大手の航空機制作会社の中型機767を個人向けに改造してある飛行機の中で、個室まである。
今はその飛行機の中のまたその個室の中だ。
そして個室の中には直人の他にはふたりの女性がいる。
状況を整理しようにも頭の中が真っ白になってくるようでは整理など出来用にもない。
しばらくこの襲って来る快感に身を任せるしかないだろう。
………
………
………
ふ~~~~、しばしの休憩だ。
今は賢者の時間だ。
すぐにまた息子が暴れだすだろう。
飛行機に乗ってからこの繰り返しだ。
今ここで彼の行動をもう一度旅行に出発する直前から振り返ってみよう。
結論から先に言うと、今の状況は全くの偶然から始まった。
直人が大学に入学直前の空いた時間を利用してヨーロッパに貧乏旅行に出かけたのがつい数日前、ひょんなことから中東の王国の王子様を助けたのが始まりだ。
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