チェンジ！

チェンジ！

河田総理(仮名)の後任候補として名前が浮上した高泉（たかみ）議員(仮名)は、高校卒業後に工場勤務を経て国会議員となった異色の人物だ。

物怖じしない発言が、ソーシャルメディアで取り上げられ、それが拡散された事で若い世代を中心に人気が高まった事から、支持率低下に悩む党の起爆剤として担ぎ上げられた。

大胆だが、現実味のある政策を訴えて、多くの国民が高泉議員(仮名)に期待を寄せるようになる。

「財政問題を解決する方法は、増税をする前にすべき事があります。それは簡単な話。国会議員の給料を減らせば良いだけです。総理大臣が年間で約4000万円ほど貰う必要ありますか？必要経費は、また別途請求をしようなんて強欲にも程があります。私が総理大臣に任命された暁には、総理大臣を含め、国会議員の給料を半分にします。それだけで年間、30億円以上の経費削減になります。野党も何故この議論をしないのか、意味が分かりません。文句がある国会議員は、私が総理大臣になる前に辞めていただきたい。本当に国民の為だけに働く熱意を持った方だけを、私は求めます」

史上初の“高卒”総理が誕生すれば、日本は明るい未来が待っているのか。

そう思わずにはいられない。