青春レベル1

第7話 追試を頑張ろう。料理をしよう。その1

 もう一度ステータスオープン! 


 飯縄舞

 性別 女

 期末成績  

 国語  60/100

 数学  34/100

英語   19/100

 社会   44/100

理科   25/100

 あなたへの好感度 99 友達以上恋人未満。

 性格 天真爛漫。他人の気持ちを気遣うのが苦手。

 最近の悩み あなた以外との友達とあまりうまくいっていない。

 青春レベルが低いためこの項目はご覧になれません。

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 身長 158cm 体重 あなたへの好感度が一定値未満ですので非公開です。

 趣味 ランニング ゲーセン巡り 食べ歩き。

 部活 陸上 

 備考 あなたとの今の関係に特に不満はないけど、もう少し共通の話題が欲しいといったところ。もっと踏み込んだ関係にするための努力をしましょう。


 だった。


 うーん。もう少しでテストだし、追試は免れないだろう。

 料理でもするか。

 俺は初めての料理に挑戦する。

 母に調味料の淹れ方といつもの料理に何に気を使っているか聞いた。

 同時進行で料理をするのとこまめに味見をすること。

 肉には酒やにんにく、しょうがを入れたほうが美味しくなるし、野菜はこまめに洗ってお湯などに入れたりして各種食材ごとに加工する。

 まぁそんなもんだろう。

 だがいきなりお弁当を渡すのもなんだ。

 あいつが喜びそうなもの。

 俺は考える。

 そういえばあいつのカバンにはキャラクターのストラップがついていたな。

 そのストラップのネコかうさぎかよくわからないデフォルメされたキャラクターのキャラ弁とかどうだろうか。

 それを試験勉強を頑張ったご褒美にあげると。

 部活を頑張ったご褒美を兼ねて一緒にお弁当を食べる。

 これだな。

 

 ———————次の青春経験値の増加率が増加しました。

 俺の脳内に新たな声が響き渡る。


 俺はフライパンに向き合い真剣に料理するのだった。

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